運命の糸
□ライバル
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こうして一日が終わり放課後になると、サソリは角都に誘われてバイトしているコンビニへ向かった。
元が器用なので、レジの操作もすっかり覚え、店長にも期待されている
「バイトには慣れたか?」
「だいぶ慣れました角都先輩」
角都はサソリたちとは2歳年上の高3だった
前世では飛段の相方なのだが、こちらもやはり記憶はない
角都は大変真面目だが守銭奴っぽいところもあり、シフトもかなりの時間数入っている
バイトをいつ休んでいるのだろうと不思議に思うほどだ
「角都くん、こんなにシフト埋めてると受験にも支障がでるよ?」
と店長が角都に話していたが
「それは心配しないでください。大丈夫です。」
と、断固として聞き入れようとしなかった
何故そこまで一生懸命バイトにこだわるのか気になったので、少し聞いてみることにした。