マギ「煌帝国の皇女」
□第3迷宮
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私の幼馴染の白龍は、毎朝槍の稽古をしている。その姿をよく見るのだが、今日はいつもの場所で稽古をしていなかった。
話せなかったことを残念に思いながら歩いていると、前から神官殿がやってきた。
貴(またか……)
そう思っていると、私に気づいたらしくこっちにきた。
ジュ「よっ!紅凜、白龍の奴見なかったか?」
貴「いいえ、見かけませんでしたよ」
ジュ「そっか…あいつ、どこに行ったんだよー」
貴「(貴方がしつこいからでしょうに…)何か、白龍に急ぎの用事なのですか?」
ジュ「いやっ、そーゆうわけじゃねーんだけどよ…てかさーその堅苦しい喋り方やめよーぜ」
貴「ですが、神官殿に向かって…」
ジュ「いいって!!なっ?」
貴「…わかったわ」
ジュ「よし!んじゃまたなっ!」
貴「また…」
貴(やっと解放された…)
貴「白龍、もう大丈夫だよ?」
白龍「すまない…」
貴「ふふっ、大変だね白龍も、またジュダルに迷宮のはなしを?」
白龍「まったく…見かけるたびに言われては…」
貴「たぁいへんね(クスクス」
白龍「笑い事じゃない…」
貴「一緒に行くのが嫌なら、1人で行ってくればいいのよ」
白龍「それじゃあ、駄目なんだ…」
貴「…そうね…、私は白龍のやりたいようにすればいいと思うけど」
白龍「ありがとう、凜」
貴「じゃぁどう?一緒に稽古しない?」
白龍「喜んで」
ジュ「あーっ!!白龍こんなとこにいたのかよー!」
貴・白龍「!!」
白龍「神官殿…」
貴「…行くわよ、白龍!!」
私は白龍の腕を掴んで走り出した。
ジュ「おいっ紅凜!白龍!逃げんなっ」
白龍「凜っ!!」
貴「ふふっ、早くしないと追いつかれるわよ」
白龍「///」
その後、私達はジュダルを振り切って逃げ延びた。
貴・白龍「はぁ、はぁ…」
白龍「ここまでくれば…」
貴「ふふっ…」
貴・白龍「あはははははっ!!」
私達は2人で笑いあった
貴「これで、後で会うとき終わりね」
白龍「凜のせいですよ」
貴「でも、楽しかったでしょ?」
白龍「///まっまぁ…」
貴「さっ…行こっか」
白龍「あぁ…」
俺の大切な幼馴染
昔からの大好きな人…
今は凜の方が強いけれどいつか凜を守れるほど強くなりたい…
そして、俺が強くなったらきっと、この気持ちを伝える…
その笑顔を俺のものにしたいから…。