novel

□君のところまで…
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遅刻は平気。



…だけど、君を待たせるのは嫌だし、



何より、一秒でも早く君に会いたい!







君のところまで…







放課後の部活を一人だけ早め切り上げて走りだす。



「このサボリ魔!!」

南の怒声をかわし…


「千石くん、恋というものは───」

伴爺のくどくど攻撃から這い出し…


「…」

阿久津の理不尽な蹴りをくらい…


「不二さんによろしく伝えて下さいです!」

壇の温かい応援(?)に手を振り…



山吹を飛びだした。








自分でも、こんなに速く走れたんだ…と思いながら、ひたすら駅に向かって全力疾走!


愛する人が待ってるかもしれないと思うと一本でも速い電車で行きたいって思うのは当然のこと。


いつもより、一本速い電車がもうすぐ駅に入る。


駅は目の前。


速さは好調!


今ならギリ行ける!
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