企画

□三万打企画
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三十分クオリティの短さです




彼が高校を卒業して、僕は彼に告白した。

冬花のこと、要兄さんとのこと、そして自分の気持ち。

彼は泣きながら僕の気持ちに答えてくれた。

兄弟達の中で、僕を選んでくれた。

それが同情や哀れみからの行動なんかじゃないことはわかってる。

散々言い聞かせられたからね。

わかってるけど、ふと不安になるときがあるんだ。

彼が他の兄弟に触れられているとき、話しかけられているとき、彼がそれらに笑い返したとき。

つまらない嫉妬と言ってしまえばそれまでだけど、でも僕はそのつまらないものに嫌というほど振り回された。

僕以外との接触を控えさせたり、僕と居るときに他の兄弟の名前を出されたときはカッとなって怖がらせたりもした。

要兄さんにやりすぎじゃないかと咎められるほど束縛した。

でも、他の兄弟達に取られたら、僕の前から彼がいなくなったら、そう思うとどうしようもなく不安になる。

冬花のことを忘れたわけじゃない。

けど冬花より大切な存在になってしまったんだ。

彼が僕の前からいなくなってしまったら、今度こそ僕は耐えられない。

でも彼も言うんだ。

僕が他の人と話してると不安になるって。

醜く嫉妬してしまうって。

だから僕は彼に言ったんだ。

醜いことなんて無いよ。

だって僕を想ってくれてるからこそ嫉妬するんだ。

僕を想ってくれてる君が醜いはずない。

でも、そうだね。

そんなに不安なら僕は誓うよ。

何があっても、例え君が僕の傍からいなくなってしまっても、何処にいようと見つけ出して、永遠に一緒にいる。

そう告げて、彼の首筋にキスをした。






首筋のキスは執着




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