お話
□友チョコ同盟
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友チョコ同盟
N+α
N「やあトウヤくん」
トウヤ「あ、ナチュラル」
N「うーん本名あまり言わないでくれるかな、慣れないし。何より照れちゃう」
トウヤ「相変わらずキモいな。何しに来やがった」
N「キモいとは失礼だね。僕はちょっとパパに頼まれておつかいに来ているのさ」
トウヤ「憎たらしい貴様の馬鹿親ゲーチスか」
N「人様の父親に酷い言い様だね！」
トウヤ「ちなみに何を買いに来たんだ？」
N「豆腐と納豆と味噌を」
トウヤ「豆製品オンリー！」
N「特売だから買っておけってパパが」
トウヤ「おかんだなゲーチス……」
N「ちなみにはじめてのおつかい」
トウヤ「この歳でかよ！」
N「心配してくれるのはありがたいけれどおつかいくらい一人で大丈夫なのに」
トウヤ「俺だってスッゲー嫌だよめんどくさいけど放置したら大変な事になりそうだったから」
N「君って良い奴だよね」
トウヤ「感謝しなくて良いわ気持ち悪い」
N「酷い！！」
N「ねえねえ、さっきから気になっているんだけど、『バレンタイン』って何だい？」
トウヤ「貴様バレンタインも知らないのか？どこまで世間知らずの箱入り息子なんだよ」
N「まあまあ」
トウヤ「仕方ないなあ……。バレンタインってのはな、簡単に言えば女の子が好きな男の子にチョコをあげる特別な日なんだよ」
N「へえ〜！それは面白いね！」
トウヤ「女の子はこの日一生懸命にチョコを渡してくる。中には告白してくる子もたくさんだ。だから男の子は毎年そわそわしてチョコを貰えるのを待っている」
N「素敵だねそのイベントは」
トウヤ「ああ。だがな、残念なことにチョコを一つも貰えない奴も居るんだ。貰えた奴は勝ち組に入れる。だからバレンタインは女子の競争でもあり、男子の名誉を懸けた運命の日でもあるのだよワトソンくん！」
N「ああ……熱く燃えたぎるあの闘志……！ワトソンくんじゃないけど……。僕はトウコに貰えるかなあ？」
トウヤ「無いな絶対」
N「そこまで言い切らなくても！」
トウヤ「それに最近は女の子同士で交換する友チョコのほうが主流になってるからね、あんまり期待しなくて良いんじゃない？」
N「友チョコかあ……」
トウヤ「貰えなかったら男同士で友チョコ交換でもしてろ」
N「そんな寂しいことを！」
―――
2月14日 バレンタインデー
N「(そわそわ……)」
トウコ「…………」
N「(そわそわ……そわそわ……)」
トウコ「何？」
N「今日何の日か知ってるかいマイスイートハニー・トウコ？」
トウコ「ああ、思い出した。あんたの命日になる日だわ。ってことでクタバレ」
N「しくしく」
N「うう〜僕は負け組か〜。そういえば皆はちゃんと貰えてるのかなあ？様子見てこようかな。ついでに友チョコ交換してくれる仲間を……友チョコ同盟を組もう！」
inサンヨウシティ
デント「え？チョコ？」
ポッド「そんなの当たり前に貰ったに決まってんだろ！」
N「え、チョコって貰えるの当たり前なの君たち！？」
コーン「このコーンたちを何だと思ってるんですか、どっからどう見てもイケメントリオでしょうが。あなたの目は節穴ですか？」
N「僕も結構イケメンの部類に入るんだけどなあ」
ポッド「お前、痛い子だからな」
デント「僕たちいつも貰いすぎて多いから一つあげようか？」
N「天然に皮肉言われた！むかつく！」
Nはにげだした！▼
inヒウンシティ
アーティ「んん〜？チョコならたくさん貰ったよ〜」
N「イケメンだと必ず貰えるんだね」
アーティ「んん〜？？？」
N「こいつ自覚無いんだね。尚更だね」
アーティ「ちなみにアロエ姉さん毎年必ずくれるよ〜！すっごく美味しいんだよ〜でもあげない〜」
N「何こいつ気持ち悪い！」
Nは はちみつをがんめんに
なげつけてから にげだした！▼
アーティ「ふぎゅっ！！」
inホドモエシティ
N「ここのクソジジイなら貰ってないよね流石に！」
カミツレ「あら、緑の妖怪けだまんじゅうが居るわ！」
N「誰がけだまんじゅうだい」
カミツレ「あら誰かと思ったら……うちのシティの遊園地で勝手にトウヤくんと観覧車デートしたホモ疑惑のNことナチュラルくんじゃない何しに来たのよこんなくそつまらない何もない土地に」
N「ツッコミどころたくさんあるんだけどとりあえず言うと毒舌もいいとこだね」
カミツレ「また余計な騒ぎ起こさないでよね迷惑極まり無いわ」
N「心配しなくていいよ僕はただヤーコンさんがバレンタインのチョコを貰えたのかどうか調べに来ただけだから。どうせあのオッサンが貰えるはず無いんだけどね、娘が居るわけでもないんだから」
カミツレ「私あげたわよ」
N「マジ死ねよ」
Nに精神的なダメージ！▼
inセッカシティ
N「ここは飛ばそう」
ハチク「私は貰っているぞおおお！フウロあいらびゅー！！！」
N「ああもううるさいなあ！！」
Nの攻撃力が無駄に上がった！▼
inソウリュウシティ
N「シャガさん、その手に持っている異物は？」
シャガ「可愛い可愛い孫のアイリスから貰ったバレンタインチョコだが何か文句ある？」
N「ジャガイモさんそれは毒です、盲目になっているフィルターを外してどうか現実に戻ってきてください」
シャガ「ジャガイモじゃねえよ」
N「今はそこはいいの！」
Nは結局 友チョコ同盟の仲間を
見付けることが できなかった！▼
N「パパ、チョコってちょっと苦いんだね」
ゲーチス「あーっ！おつりで板チョコ勝手に買ったのね！パパにも一口ちょうだい！」
≫
お題は【静寂のワルツ様】からお借りしました。
はい、初がバレンタインネタということで。
よくわからないまま書いてしまいましたが、飽きずにここまで見てくださった方はありがとうございます(泣)
最後は結局パパと男二人で負け組同士買ってきた板チョコを貪るという……(笑)
ちなみにNくんはツッコミよりの弄られキャラ。