始まりの魔法

□ループ@
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「ナツー!! 朝だよ起きて!!」

「ぐはっ!?」


大きな声で、意識が夢と現実をさ迷い始めた直後に腹にタックルを決められ、完全に目を覚ました


「なにすんだハッピー!!」


ナツはタックルされた反動で上半身を起こす


「なにすんだって、今何時だと思ってるの?
オイラ腹ペコだよ…」


ナツの腹の上でクタッと倒れこむハッピー
耳と尻尾は力なく垂れ下がっていた


「えっ? オレそんなに寝てたのか!?」


慌てて時計を見ると、その針はすでに昼近くをさしていた


「どわあぁぁぁぁ!! やっべぇ!!
なんでもっと早く起こしてくれなかったんだ!!」

「オイラいろいろやったんだよ?
呼んだり、叩いたり、騒音だしたり
けど、何やってもナツ起きなかったんだ
起きるどころか、寝たまま壊したからね」


呆れ顔のハッピーから視線をそらすと、部屋の角に変形したフライパンなどの山ができており
よく見ると、ハッピーの尻尾や髭の先っぽが少し焦げた痕があった


「……ごめんハッピー」

「謝罪は魚でお願いします」

「5匹か?」

「そんなんじゃ少ないよ、10匹!!」

「わかったわかった
んじゃ、ギルドにいくぞ!!」


ハッピーと話ながらも素早く着替え、扉を開けてギルドへと走り出した
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