リク小説 書く

□lonely heart
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とある街の人の気配がしない静かな場所だったところ




ナツ「まちやがれぇぇぇ!!」

「捕まえれるもんなら捕まえてみやがれ!!」


ナツは依頼である指名手配されてる男を追っていた


ナツ「ムカッ テメェ、バカにしやがったな…
これでもくらえ!! 火竜の咆哮!!!」

「えっ? 嘘だろ!! ギャアァァァァ!!」


周りの建物も巻き込みながら、炎のブレスは男を呑み込んだ




ナツ「まったく手間かけさせやがって」



ハッピーがいればもう少し早く終わらせることができたかもしれないが、今日はナツ1人で仕事に来ていた


ナツ「さーって こいつを依頼人に渡してさっさと帰るか」


と気持ちを緩めたとき

気絶していたはずの男が笑いだした


ナツ「なに笑ってんだよ」

「くくくっ、そうか…おまえがあのフェアリーテイルの火竜か」

ナツ「あ? だったらなんだよ」




男の言うことなど聞かずにさっさと引き渡して帰ればよかったのに、ナツは喧嘩腰で男の前に立った






「おまえ… 可哀想な奴だな」

ナツ「は? なにいってんだ?」

「自分が仲間になんて思われてんのか知らねーからだよ」

ナツ「……………は?」


嫌な予感がした

このまま聞いてしまっては自分のなにかが壊れるような…



「おまえはギルドを…仲間を大切にしてるようだが
その仲間は、おまえのことなんて大切に思ってないんだよ!!」

ナツ「そんなことねぇ!!」

「はっ!! よく考えてみろよ
竜は人を食らう、その竜に育てられた子供を誰が仲間と認める?
いつ自分達に牙を剥くかわからねー爆弾みたいなガキを!!」

ナツ「!!」

「おまえが大切にしてる奴等はおまえを仲間と認めていない!!
おまえなんていなくていいと思われてんだよ、独りぼっちの火竜さんよ!!」

ナツ「だまれぇぇぇ!!」


固く握りしめた拳に炎を纏い男を殴り飛ばした


ナツ「オレは…オレはフェアリーテイルの……」



震える言葉で自分に言い聞かせるように呟くがもう遅い





ナツの心には深いヒビがはいってしまった
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