リク小説 書く
□夏といえば水着だろ!!
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最近、オレは運がないと思っていたが…
それは今日のこのためだと思った
「大当たりー!! 1等のアカネリゾート二泊三日ペアチケットが出ましたー!!」
「……まじか」
ということで
「夏だ!!海だ!!海水浴だー!!」
さっそく、恋人のナツを誘ってやって来た
「おいおい、はしゃぎすぎだろ」
「だって暑いときは海に限るだろ!!
キレーだし広いし!!」
年中熱い男が何を言っているんだ…
でも、こんなに喜んでくれたら
偶然もらったクジを気紛れに引いてみてよかったと思う
「なにボケッとしてんだよ!!
早く泳ごーぜ!!」
「うおっ!?ちょっ待てよナツ!!」
海を前にジッとしていられないナツはグレイの手を引いて走り出した
と思ったら
「飛んでけー!!」
「ぐわっぶ!?」
海へと放り投げられた
「ぶはっ!! 何しやがるナツ!!」
「はははっ!!グレイずぶ濡れ!!」
腹を抱えて笑うナツに見えないように海の中で、氷のバケツを造形したグレイはナツにおもいっきり海水をかぶせた
「ぶわっ!?」
「ふはははっ!! どうだナツ!!
おまえの炎じゃ、こんなことできま――」
高笑いしたグレイはすぐに、自分の失敗に気づいた
海水をかけたせいで、上げていた前髪が下り、見た目が少し幼くなってしまった
そのせいで、人目のある海では抑えようとしていた性欲が滲み出てくる
(いや、ダメだダメだダメだ)
慌てて頭からその感情を追い出そうとするが
「何すんだよグレイ…」
睨んでくる瞳は驚いたせいか涙を浮かべ、その頬は赤く色づき髪から垂れる水で塗れていた
さらに、水着なので勿論上半身は晒され、胸や腹筋がいやでも目にはいる
「…………」
グレイの中で理性が簡単に切れる音がした
「ナツ…向こうまで泳ぎで競争しないか?」
「競争?いいぜ!!」
ナツはこの時グレイが何を企んでるのかも知らずに簡単にのってしまった