泡沫夢幻
□第九訓
1ページ/1ページ
今日近藤さんと土方さんと姉上と私で食べに行くことになった
といっても近くの蕎麦屋に行くだけだが
「姉上!準備できましたか?」
「ええ」
「それじゃあ行きましょう。二人が待ってます」
「そうね」
近藤さんたちとは道場で集合となっている
みんなで食べに行くのは初めてなので楽しみだ
家を出て道場に向かう
道場に着くともう近藤さんたちは外で待っていた
「お待たせしました」
「いやいや」
「早く行きやしょう」
「そう急ぐな。蕎麦は逃げてかないぞ」
「わかってまさァ」
私たちは蕎麦屋へ向かった
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−
みんな同じものを注文した後世間話をしていたらあっという間にそばができた
ふと横を見ると姉上は蕎麦に赤いものをかけていた
うん、私は何も見ていない
「あーあーあ!ちょっとォォ!!ミツバ殿ォォ!?ダメだって、そんなに唐辛子かけたら!何回言ったらわかるの。身体に障るって…」
「だって…おいしいんだもの」
「だものじゃないよ!絶対身体に悪いよ!真っ赤だものォ!!
まったく近頃の若者は味覚がおかしい!
なァ、トシ」
近藤さんが土方さんの方へ向くが土方さんは蕎麦に白いものをかけていた
……うん、私は何も見ていない
「トシィィィィィ!?
何やってんの!?何それェ!?何食ってんの!?」
土方さんはそれをズルズルと食べる
「味のIT革命や」
「何言ってんの。誰それ!?誰のモノマネ!?」
姉上も食べ始めた
「ちょっとォォ!!ミツバ殿も食べたらダメだって!」
「口の中が郵政民営化や」
「意味わかんねーから!つーか、誰それ!」
「口の中が…ドッドッドッドッド!…快感♡」
「古りーから!トシそれ古いよ!目も当てられねーよ!」
私は気にせず食べ始める
明日の天気はどうなんだろなぁ〜(軽く現実逃避)
そういやぁ部屋の掃除そろそろしないと埃たまってたな
よし、明日の予定できた
私は近藤さんが二人にツッコミを入れている間そんなことを考えながらそばをすすった
2015/6/9 《修正》