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□人生プラン
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カツカツカツ・・・


「うーん・・・」


教室で一人唸りながらシャーペンを持って、一枚の紙と戦っている変な奴がいる。

「変な奴じゃない、普通の人類だ」


さっきから、ずっとシャーペンの先を机に突付いている。


カツカツ・・・カツン・・・


「うーん・・・何て書こ・・・」



「あーん?何書いてんだ?」

いつの間にか、隣には何様俺様跡部様こと跡部景吾がいる。

心臓に悪いから普通に入ってきてほしい。


「さっきから人を貶してんのか」

「んなわけないよーなあるよーな」

「あるんだな」


「それで?俺様の質問に答えろ」

内心、えーめんどーとか思いながら答えようとした、が。

「んーとね(あーでも、こいつの返答には期待できないなーやっぱ却下)・・・やっぱいいや」

「・・・言えよ」

「跡部に相談しても、絶対くだらない回答しか返ってこないしー」

誰がくだらないって?

「すいませんでした」


「んで、結局何に悩んでんだよ?」

「進路だよ」

「進路?」

「そー、跡部は自分の会社あるけど、うちは庶民の中の貧乏一家なので自分で就職先を探さないといけないんですー」

「・・・その紙貸せ」

「は?何する気よ」

「いいから」


んもー、とか言いながら渡す。

それから私が持っていたシャーペンを持って、紙に何か書き始めた。



「・・・よし、帰るぞ」

「ちょ、紙返してよ」

「担任に出せばいいんだろ?」


「先生、これ出来ました」

「はいはい、坂部のね」

「では・・・」



「跡部、何書いたの?」

「言わねーよ」

「おいおい、あれ三者面談で見せられるんですけど
 変なこと書いてないよね?」

「あぁ、お前にとっては良いことだと思うぜ」

「そう・・・期待しないでおくわ」

「期待しろよ」




***


―三者面談当日―


「さ、坂部、よかったな・・・?」

「は?」

「就職先と結婚相手両方一気に決まったな」

「はぁぁぁぁぁあ??!!」


紙には―



――――――――――――――――――――

・進路希望調査・





跡部景吾の会社&嫁入り
            ↑卒業後結婚予定


(拒否権は無し)


――――――――――――――――――――





「ちょっと跡部えええええ!!!!!!!!//」

「何だ不満か?」

「・・・そ、うじゃなくて・・・!」

「なんだよ?」

「そ、その・・・直接言ってよ・・・///」


「好きだ、涼
 愛してる」

「私も・・・だーいすきっ」



人生プラン




end.



 

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