□あなたは馬鈴を重ねない
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8月13日。
とっても大切な日。

今日は、吠舞羅のリーダー周防尊さんのお誕生日です!


で、最近仕事とか忙しい私は、せめておめでとうくらいは直接伝えようと、ここ(バーHOMRA)に来たわけですが……。


「尊さんが夜行性なの忘れてた!!」

「しゃぁないなぁ…なまえちゃん、起こして来ぃ」

「いやです尊さんの安眠を邪魔できません!」


いや、安眠しとるかどうかは知らんけど…と呟いて、草薙さんは苦笑を浮かべた。だって尊さん、夜はほとんど起きてるんですもん。だったらお昼は寝かせてあげたい。


「なまえなら起こしても燃やされないよ、だからホラ、キングの寝顔撮ってきてよ!」


カメラ片手に十束さんがそんなこと言う。燃やされない確証なんてどこにあるの!と言えば、へーきへーき、何とかなるって〜といういつもの返しを頂きました。ていうか燃やす燃やさないとか物騒だな。


「でもなまえ、時間ないんでしょ?ちょっと起こすくらいだいじょうぶだよ。早く行かなきゃ仕事間に合わないよ」

「うぅ……。……いざとなったら草薙さんに車出してもらう」

「その間、店どうすんねん」

「十束さんが頑張る……?」

「え、俺?」


俺には無理だよ、なんて呑気に笑う十束さんに構ってる暇はない。私は仕事のお昼休憩中に抜け出してきているので、あまり猶予がないのだ。仕事終わりに来ようとも考えたけど今日は泊まり込みだから、多分抜け出せない。


ううぅ…とうなり続ける私に草薙さんが言った。


「もうそろそろ時間やで。早よ行ってきぃ」


ほんとだもう時間ない!
こうなったら仕方ない。私はお邪魔します!とだけ告げて2階へ上がった。


尊さんのお部屋は結構殺風景だ。部屋の隅には何だか馴染みきれていない王座があって(十束さんが持ってきたらしい)、それに反して質素極まりないベッドで尊さんは眠ってた。寝顔かわいいなぁ…十束さんの言う通り、カメラに収めたいくらい。


でもさ、ここまで来て何だけど、こんな穏やかに眠ってる尊さんを起こしたくない。それが例え私のエゴでも……!

次に会えるのはいつかなぁ。お盆が終わってからかなぁ。寂しいなぁ……。


私はそぅっと、尊さんの髪に触れた。ツンツンしてるのにふわふわで面白い。だいすきなのに、起きてる尊さんに滅多に会えないなんて、辛いことこの上ない。
ふと時計を確認すれば、もう本当に時間がなくなっていた。


「尊さん……お誕生日、おめでとうございます。どうかあなたの人生に、幸大からんことを……」


眉間の皺がない尊さん。かわいい。

私は起こしてしまわないように、触れるだけの口づけを尊さんに贈った。



Happy Birthday to KING!
(じゃ、行ってきます、尊さん)
(んん…)

(…何かいい夢、見た気がすんな…)


2013.08.12
 

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