haco

□謎の少女たち
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男子バスケットボール部のブースから少し離れ、辺りを見回す。





誰もいないことを確認した珠里は、前を歩いていた4人を呼び止めた。






「お前ら、ちょっと待て!!」






「「「「????」」」」






突然の呼び止めに4人は足を止めて、声の方に振り返る。そこには、神妙な顔付きでこちらを見ている珠里の姿。







「……珠里? どうかした?」






「さっき梟の目で見てたけど、キセキの世代のテツ…黒子 テツヤいたよな?」







その時、美弦の肩が少し揺れる。比較的、周りより視野が広い珠里と有里はそれを見逃さなかった。







「美弦、それ本当?」







「……あっ、いや…それは…」






目を泳がせ、彩に助けを求める。だが、彩は涼しげな表情で桜が舞い散る桜の木を眺めていた。






「キセキの世代。こんなにも早く再開できるとは…」






「美弦は確か、天空学園に来る前は帝光中にいたんだよな?」






「……うん」







隠し通せるはずもなく、首を縦に振り頷く。







「美弦ちゃん、昔から帝光中と天空学園が対立してるって知ってた?」






「えっ、それ本当…だったの?」






帝光中にいた時、その話を噂でしか聞いたことがなかった美弦。今になって、そんなこと言われても頭が回らない。






「…………………………」







「みんな、今更そんなこと言ったって余計に美弦を混乱させるだけだよ?」






今まで黙っていた彩が口を開けた。






「……そうだよね? さっきからずっと盗み聞きしてる…
















黒子 テツヤくん…?」







彩の視線を辿ると、淡い水色の髪をした少年がこちらに歩み寄ってくる。







「……黒子くん…っ!?」







キセキの世代 幻の6人目






──────黒子 テツヤ
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