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□魔法のクッキー
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ガチャ
「ただいまー」
「…」
アジトに戻ると、カノとシンタロー、そしてセトとマリーがいた。
「でねー、これは……あ!キドとキサラギちゃん!おかえりー。」
カノは何かの説明をしてるところだったらしい。
「キド、これねー…」
「興味無い。」
カノのことだから、厄介な物に違いない。と判断したキドはその場を後にした。
「カノさん、それは何ですかー?」
モモは興味津々なようだ。
「あ、これねー…実は食べたら気になる人になれるクッキーだよ!☆」
「え!?本当ですか?」
モモはマリーを見て、
「マリーちゃんにあげましょう!きっと私みたいになるのかな?ね?マリーちゃん!」
と、言うがマリーは
「え…っと…」
セトの方を見ていた。
マリーは一瞬のつもりだったが、目が合ってしまう。
「…!///」
マリーは赤面してしまった。
そそれを察したモモは、
「じゃあ、この際お兄ちゃんで良いや。」
と、シンタローに矛先を向ける。
「え!俺!?」
「いいから早く食べてよ」
「嫌だよ!んな物騒なもん食わされてたまるか!」
ガヤガヤ…
「おい…お前ら、うるさいぞ…読書できないだろ………って、ん?」
戻ってきたキドはクッキーを見つけた。
「なんだ、食わないのか?なら、俺が食うぞ」
ぱくり
「あ゛(全)」
ボフンッ
部屋中が煙に包まれる。
「けほっけほっ……」
「マリー大丈夫っすか?」
「う…ん…なんとか…」
「ちょッ!誰よお尻触ったの!」
「なんだ、モモか」
「お兄ちゃん!?」
煙はだんだん薄くなり、視界が戻っていく。
「…キド?」
キドの姿が煙の中から浮かびあがり……
「…っ!」
そこには、カノの姿をしたキドがいる。
キドは自分の姿の異変に気が付いたらしく、動揺している。
「なんだ…!?この服…この髪…俺、どうなったんだ!?」
「団長さん、実は(略)」
モモが説明し終わると、キドは少しの間を置いて赤面した。
そしてカノの方を見ると、
「キド〜?(笑)」
案の定、ニヤニヤしている。
「ちッ違う!これは!」
「キド…wwwそんなに僕のことがwww」
「ーっ!///」
キドのパンチがカノの顔面にめり込む
「いたたッ!キドっ!」
「ふんっ///」
そんなやりとりが今日も続くのでした。