yume
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下校中、私は寄り道をした。
といっても正しいコースというものは決まってなく、いつもと違う道を時自転車でさまよってるだけだ。
(また友達に嫌われちゃった…)
今日のことを思いだし、一人になりたかった。
ただそんな思いが私の足を動かす。
昔から人に嫌われてばかりだった。
理由はわからなく、ただただ嫌われた。
見た目や言動もそれなりに気を配っているし…
「なのに…なんで…」
空は私の心を映したのか、半分紺色に染まっていた。
(もう今日は帰ろう…)
目に涙を浮かべ、さすがに家に帰る決意をして、十字路を直進したその時、
キィィィィ
涙で前がよく見えず、左から来た青年をひきそうになった。
ガシャン
私は避けようとしてバランスを崩したのか、自転車ごと倒れた