いち

□Don't keep me waiting.
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「ニエラ〜、お前、いい加減にしろよ」

「わ、ミンスヒョン出てきた…なんだよ、なんのこと?」

「自分が勝てるやつだけふっかけてくんのズリィ。俺の好きなやつやろう」

「えーヒョンの好きなやつってつまんないのばっかじゃん」

「…そんなことないだろ?」

「あるよ。却下。っていうか願い下げ。ジョンヒョン、コンビニ行こ」

え。びっくりした。

「コンビニ?何買うの?ヒョン」

「…行かない?」

また…出た。やめてよ、そんな目で見つめるの。
俺がその目にどれだけ惑わされてるか、わかる?俺がその目がどれだけ好きか、わかる?

「しょうがないから、行くけど」

「よーしよし、それでこそ俺の犬だ、ジョンヒョナ〜」

「…ワン」

なんで。犬扱いなんてこんなの許せない俺が。少しは自尊心のある男が。
たまらなくなるヤバい視線ひとつで、この人の従順な愛犬。
あ、愛犬なんて、ちょっと盛ったけど。愛されてりゃ、どんな扱いでも幸せだけど。

ミンスヒョンの哀れみの目。もうそんなのもどうでもいい。
俺はあんたより、この人といる時間を増やしたいっていつも思ってる。
洒落たデートじゃなくても、そのへんのコンビニでも、あんたに背を向けて俺たち二人で出かけるのが快感だよ。
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