うたの☆プリンスさまっ♪

□2
2ページ/3ページ


「ねぇねっ!莉亜ちゃん!」


「うぅ…」


頭にガンガンと響く声で一人の少女が莉亜の耳元で叫ぶ。

そんな友人に莉亜はだるそうにしながらも、のそのそと顔を上げた。


「なに??美鈴?」


美鈴と呼ばれたーーー莉亜の友人は、さっき先生に紹介された少年の方を見ながら莉亜に呟く。


「来栖くんって、かっこいいよねっ!!あんなかっこいい人がクラスに入ってくるってすっっっごい、ラッキーなことだよねっ?!ね?!」


美鈴はハイテンションに翔を見つめている。だが、そんな美鈴とは対照的に莉亜はあまり興味がないように、翔を見つめた。


「あぁ・・・うん。そうだね・・・」


莉亜は一度目を細めて翔を見つめると、再び机に伏せて寝息を立て始めた。





次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ