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□何年も
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「ふぅ、」
久々に鬼男君の目を盗んで下界に来た。
どうしても下界の友人に会いたくなってしまったんだ。
「アイツ元気かな」
友人はこの時代の下界のある国を統治する人間の一人。
友人の屋敷の庭に俺は腰を下ろした。
「…お前、閻魔?」
彼が俺の友人、聖徳太子。
彼は普通の人間には見えない俺の姿が見える。
「久し振り♪太子♪」
「閻魔お前…やっぱり姿変わらないな」
「冥界の住人だよ?年取らないよ?」
冥界の王と倭国の王。
俺達が友人なのは凄いことかもしれない。
「太子、相変わらず閻魔って呼んでるね」
「他に呼び方ないでおま」