本館

□何年も
1ページ/5ページ



「ふぅ、」

久々に鬼男君の目を盗んで下界に来た。

どうしても下界の友人に会いたくなってしまったんだ。

「アイツ元気かな」

友人はこの時代の下界のある国を統治する人間の一人。

友人の屋敷の庭に俺は腰を下ろした。


「…お前、閻魔?」


彼が俺の友人、聖徳太子。

彼は普通の人間には見えない俺の姿が見える。

「久し振り♪太子♪」

「閻魔お前…やっぱり姿変わらないな」

「冥界の住人だよ?年取らないよ?」

冥界の王と倭国の王。
俺達が友人なのは凄いことかもしれない。

「太子、相変わらず閻魔って呼んでるね」

「他に呼び方ないでおま」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ