永遠の鐘 NARUTO
□六の巻
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それから数日と時間はすぎた。
ナルトは疲労のせいで起きてこなかったので、私達はナルトを残し、橋に向かった。
橋が見えてきた。だが、作業員はいない。不審に思った私達は近くまで行った。
「な…何だ!?これは!!」
作業員は全員頭や口から血を流して倒れている。タズナは慌てて、作業員の一人を抱き起こす。
「どうした!?一体何があったんじゃ!?」
「ば…化け物…が」
突然、霧が辺りを覆った。
再不斬が来た。
私ははクナイを取り出し構える。
「久しぶりだな…カカシ」
再不斬が言った。
「相変わらずそんなガキを連れて…また震えてるじゃないか…可哀想に…」
途端に再不斬の分身が何体も現れた。
水場とあってはこちらが不利になるのかもしれない。
「武者震いだよ!」
サスケが言う。
「やれ、サスケ」
カカシの言葉の直後にサスケは目にも留まらぬ速さで再不斬の水分身を倒した。
あのときはあんなに殺気におびえていたのな。
すごい成長ぶりだ。
さすが大蛇丸が気にいることだけはある。
「ほー…水分身を見切ったか。あのガキ、かなり成長したな…強敵出現ってとこだな…白」
「そうみたいですね」
再不斬と白と呼ばれたお面をした子が現る。
「どうやら俺の予想的中しちゃったみたいね。あのお面ちゃん…どう見たって再不斬の仲間でしょ!一緒に並んじゃって…」
カカシが言った。
「どの面下げて堂々と出て来ちゃってんのよ!アイツ!」
サクラが怒りながら言った。
「…アイツは俺がやる。下手な芝居しやがって…俺はああいうスカしたガキが一番嫌いだ」
「自分が一番スカしてるくせに…」
「カッコいい…サスケ君vV」
サクラはサスケのことになると人が変わる。
「大した少年ですね…あそこまでやるとは…」
そして、白が感心したように言った。
「だが、先手は打った。行け!」
「はい!」
白が猛スピードでサスケに迫る。
「!!」
ギイィン!
サスケは白のスピードを見切り、攻撃を止めた。
「サクラ!!タズナさんを囲んで俺から離れるな。アイツは零とサスケに任せる!」
カカシが言った。
「なんで私まで…?サスケだけでも十分でしょ…」
私の声は完全にカカシにはとどいているはずなのに、無視された。
仕方ない。私はサスケの援護にまわるか…。