小説


□シンデレラバロ
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舞踏会のの招待状が届いたことにジェシカとランとアミは喜びを隠せません。

「舞踏会招待状なんて滅多にないわ!これは絶対に素敵な人が見つけるチャンスよ!!」

「ねえねえ、武闘会にはどんな強い奴がくるのかな?」

「ラン・・・そっちの『武闘会』じゃなくて踊る法の『舞踏会』よ」

「ええ!!?なんだがっかり・・・」

「でも、どうしてこんな時期に舞踏会が開かれるのかしら?」

「それは王子様の結婚する相手探しに開くみたいよ」

「さすが情報が早いアミね」

そうなのです。舞踏会が開かれる目的は王子様の結婚相手を探すためなのです。

「結婚かぁ。あたしはまだまだしたくな」

「でも、せっかく招待されたんだからみんなで行きましょう」

「どこかに出かけるんですか?」

「ユウヤ。今日の夜に、お城の舞踏会があるからみんなで行くって話になったのよ」

「舞踏会?」

「滅多にないんだからユウヤも行こうよ!!」

「で、でも・・・僕、ドレスなんて持ってないし」

「だったらあたしたちのドレスかすから大丈夫よ」

「でも、ランのサイズじゃユウヤには無理だと思うわよ」

ジェシカの言う通り欄のドレスだとユウヤにはサイズが小さく、かと言ってアミやジェシカのドレスでは大きすぎるのです。

「僕は大丈夫ですから。お姉様方で行ってきてください」

「何言ってるのよ!?ユウヤだけ置いていけるわけ無いでしょ!!」

「大丈夫だよ。それに誰かが家の留守番をしないといけないでしょ?僕は平気です」

姉たちは顔を見合わせます。

「本当に平気なの?」

「はい」

ニコッと笑って返事をするユウヤ。

「わかったわ。それじゃあ、お言葉に甘えていってくるわね」

姉たちは少し寂しそうに笑って、自分たちの部屋に戻りました。
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