小説
□帰って来て!大空ヒロ!!
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『ラブプリス
年齢関係なく男性の中で大流行する恋愛ゲームは、従来の美少女ゲームと一線を画しておりまして、ゲーム内の時間と現在の時間がリンクしリアルタイムに進行
朝に立ちあげれば「おはよう」
夜は「こんばんは」をしてるくれるのは序の口
長い時間放置すると怒りを露わにしたりする
ゲーム機からまるで電話のようにプレイヤーに呼びかけるのです。
現在、この小さな恋人とかた時も離さない彼氏が増加中です。
我々は早速この彼氏に質問していきたいと思います』
ヒロ「困ったものですね。ゲームとは友達と楽しんでいくものなのに。それが現実とゲームの区別ができないんなんて・・・本当の彼女ができなくなってしまうかもしれないですよ」
テレビ『ちなみにこのゲームのヒロインは3人います。一人は―』
ヒロ「こんなにもラブラブで・・・僕たちの幸せを分けてあげたいですね・・・ユキさん」
テレビ『ユキさんっといいます―――――――――――――』
バン「・・・・・・・・・・・・・」
ジン「・・・・・・・・・・・・・」
ユウヤ「・・・・・・・・・・・・」
アミ「・・・・・・・・・・・・・」
カズ「・・・・・・・・・・・・・」
遥「うぅ・・・」
カズ「・・・なぁ、バン」
バン「・・・さてと、ヒロと彼女さんの邪魔になっちゃうから、俺はこれで」
アミカズ『どこに行くんだ(のよ)』ガシっ
ジン「最近、ヒロが変だとユウヤに相談されて様子を見に来たが・・・」
ユウヤ「ヒロ君・・・」
カズ「いや、あれはどう見てもどこかに行ってね?」
バン「ヒロ・・・戦士マン一筋で元気だったお前に何があったんだ」
アミ「遥さん。ヒロがあんなのになったのはいつですか?」
遥「突然彼女紹介したいってあれを持ってきて、以来ずっと虚ろな目でゲームをやり続けて戻ってこなくなって・・・わ、私どうしたら」
ユウヤ「ジン君、どうしたらいいのかな?僕・・・いつものヒロ君に戻ってほしいのに」
ジン「ユウヤ・・・残念だが、僕にもどうすることもできない」
ユウヤ「そんな・・・」
ジン「ユウヤも知っているだろ?ゲームというものを僕はやったこともない。LBXでバトルしか知らない」
バン「俺もLBXにしか興味ないからな」
カズ「俺はゲームはやったりするけど、恋愛ゲームはなぁ」
アミ「いっそ、ゲーム機を取り上げればいいだけじゃない?」
遥「取り上げるのは私もやってみたけど、ものすごく怒られて・・・」
ユウヤ「どうしよう」
ジン「ユウヤ。ヒロがゲームにハマったきっかけがあすはずだ」
ユウヤ「きっかけ?」
ジン「そうだ」
ユウヤ「え〜と・・・たしか、戦士マンフィギュアを見に行くってヒロ君と一緒にアキハバラに行って・・・」
カズ「アキハバラ行ったのかよ」
ユウヤ「その時オタクロスと会って・・・」
バン「オタクロスと会ってって?」
オタクロス「そのあと、ラブプリスをワシがヒロに紹介したんデヨ。ギャルゲーとは美少女たちを落とすことが目的デヨ。同じオタクであるヒロにもそれを学んでもらおうと紹介したが、あそこまでハマるとは予想外だったデヨ」
『元凶はお前だったんか!!!!』
オタクロス「わしの彼女ミズキたんもユキたんに負けないくらいカワイイデヨ」
遥「そんなっ!元凶を見つけてもヒロを取り戻す方法はないの!!」
ミズキさんを投げ飛ばした
オタクロス「ぎゃあああああああミズキたあああああああん!!」
バン「困ったな、どうすればいいんだ?」
アミ「最終手段に移るしかないわね」
カズ「アミさん・・・なんでCCMを構えてるんですか?」
アミ「こうなったら奪って壊すしかないじゃない」
ジン「破壊するというものはあまりいいものではないが、この場合は仕方がない」
ユウヤ「僕も!」
バン「ちょっと!3人とも!!」
ジン「僕とユウヤがヒロを襲う!ヒロに隙ができたらアミがゲームを取り上げてくれ!」
ユウヤ「わかったよ!」
アミ「了解!」
ジン「行くぞ!」