小説


□first night
1ページ/1ページ

みんなに祝福された結婚式も無事終わって、現在僕はジン君の家の寝室にいる。ジン君の家はミソラタウンで有名なマンションの最上階で、今日から住むなんて緊張しちゃうよ。リビングや寝室だって広いもの。そんなふうに考えているとき、お風呂から上がったジン君が戻ってきた。

「まだ起きていたのか?」

「もちろん。今日は一緒に寝たいんだもん」

ジン君は僕の隣に来て髪をなでてくれた。なんだか恥ずかしいけど、とっても安心する。

「今日はいろいろあったね」

「そうだな。ヒロとランはユウヤの花嫁姿に涙が止まらなくて、バン君とジェシカが慰めていたな」

「うん」

「まるで本当の親のようで」

「あははっ」

ジン君の言う通り、二人は泣きながら御祝を言ってくれた。ラン君なんか目が真っ赤になるくらい泣いてたな。

「そろそろ寝るかい?」

「もうちょっとだけ。ジン君ぎゅっと抱きしめて」

そんなお願いするとジン君は優しく抱きしめてくれた。でも、ジン君はなにか不安そうな顔だった。

「ジン君?どうしたの」

「ユウヤ。このままだと僕にも限界がある」

「なにが?」

「君を襲いたくなるってことだ」

「!?」

ジン君の言葉の意味・・・つ、つまり

「君も疲れているのに、これ以上体に負担をかけたくないのにな」

困ったように笑う。僕のこと気遣ってくれているんだね。本当に優しいいな。でもね・・・

「大丈夫だよ」

「?」

「明日は休みだし・・・じ、ジン君が望むなら僕は大丈夫だから」

今まで僕のこと望みを叶えてくれた。何より、僕のすべてを君にあげたんだから。ジン君が強く抱きしめて僕の耳に囁く。

「本当にいいのか?ここからさき、僕にも抑えが効かない」

「うん、んっ」

頷いた瞬間、深く口づけされる。終わると押し倒されて、パジャマのボタンを一つずつ外されていく。

「んぁっ・・・じんく」

「ユウヤ」

首や胸に脇腹にキスをしていく。それだけで体中の力が抜けていくのがわかる。

「あっ・・・ジン君」

「ユウヤ」

もう一度深い口づけをし、ジン君と初めての夜を過ごした

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ