小説


□my Angel+バレンタイン
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「今日は待ちに待ったバレンタイン・デー!!」
「随分嬉しそうだなヒロは」
「あっカズさん!当たり前じゃないですか!だってもしかしたらユウヤさんがチョコをわたしてくれるかもしれませんよ!!」

カズはヒロの右肩に手を置いて

「ヒロ・・・まさか本命チョコ貰えるわけないだろ?」
「ですよねー」

ユウヤが本命チョコを渡すのは夫のジンただひとりであるのだから

「そういえばバンはどこにいったんだ?」
「さあ?」

その時、ものすごいスピードでの悲鳴のような叫びをあげてきたこちらに来るバンの姿が―

「助けてぇぇえええええっ」
「って、バンどうしたそんなに慌てて!?」
「一体何があったんですか!?」
「カ・・・カズ・・・ヒロ・・・今すぐ逃げろっ」

 ゴゴゴゴッという激しい炎をまとったジンがバンの後ろから来た

ヒロ「っ!?うわあああああああ」
カズ「ぎゃああああああ」
バン「きたああああああ」
ジン「逃げることはないだろバン君?」

ジンの顔は今まで見たことのない恐ろしい顔で小さな袋に入ったチョコを出す

「せっかくのチョコレートを届けに来ただ。さあこの僕を倒してチョコを奪い取ってみろ」
「それは無理ですっ!!今のジンさんは人が超えてはいけない壁です!!」
「てかっ、LBXのバトルじゃダメなのかっ!?」
「ツッこむとこちがうだろ!?」
「かわいいかわいいユウヤと娘が用意した大事なチョコ・・・いらないと言ったらここで殺す!!欲しければ僕を殺してみろ!!!」
「どっち道死亡確定だろ!?(じゃないですか)」

炎がさらに激しく燃え上がりジンの顔ももっと恐ろしくなっていた。
ジンとユウヤの娘のユウカは、ユウヤと同じ白い肌と黒い髪で顔立ちもユウヤそっくりな1歳9ヶ月のかわいい女の子である。
普段のジンは物静かでクールで頼もしいが、ユウヤとユウカのことになると嫁バカ&親バカなのだ。
バレンタインチョコを渡す=あなたが好きですは、確実にジンに殺される。
とにかくジンの怒りを落ち着かさせるために説得に行ったのはヒロだった。

「ジンさん落ち着いてください、きっと義理チョコですからただのお世話になりましたっていうきもちですから」
「そうだぜ、ユウヤが好きなのはお前なんだからさ」

ヒロに続いてカズも説得に入った。
炎は徐々に消えていき、説得に成功したと思ったが―

「・・・僕の分は・・・なかった」

悲しそうな顔でいうジンに言葉に3人の顔が真っ青になった。

「そういえばヒロとカズ君のチョコもあったんだ」

ジンの体から炎が再び表し、3人はさらに真っ青な顔になる。

「さあ、君たち覚悟は出来ているかい?」
「ぎゃあああああああああ」

その後3人の行方が次の日に発見された。
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