小説


□Happy Valentine
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『バレンタイン』・・・昔から恋する乙女にとって特別な日とも言われていたが、今では恋人でなく仲良しの女の子同士でチョコを渡したりする等楽しめる日になっている。
デパートの地下食品になるデザートのコーナーでは、バレンタイン専門のチョコやケーキなどのデザインは可愛らしいものや可憐なもの、最近はシンプルなデザインが人気と多くの物が販売されているのだ。

まさにそれは、日々戦争のシュミレーションとして兵士として戦っている可憐な少女たちにとって楽しみの一つでもある。



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明日のバレンタインの為にここダック荘の厨房ではトメさんの許可でチョコの製作ができる。
シンプルにチョコを溶かして型に入れて冷やしたりすれば、生チョコレートやトリュフもしくはガトーショコラを作っている女子。
他には多数に配るためクッキーやドーナッツなどを作るものをいれるので、厨房にはなんとも甘い香りが漂っている。

「んぅ〜!出来立てはやっぱ美味しそうやな!」

「あらら、スズネさんは作る専門より食べる専門ね」

チョコチップ入りのクッキーをオーブン焼いている香ばしさにうっとりと見つめるスズネと既にチョコ大福を完成した巴。

「全く、食い意地は男子並みですわね」

憧れであるジンのために本命チョコと言われているザッハトルテ作るオトヒメのケーキに、思わずひゃーとスズネは叫んでだ。レベルが高いのだ。むしろ、じぶんではそんなレベルの高いものを作れる気がない。

一方、同盟を結んだジェノックでは、チョコドーナッツを揚げ終わったユノがハナコの手元をみた。

「ハナコの作ってるのってもしかしてマカロン?」

「うん。前に作ったことがあるから」

「すごい、お店に売ってるモノみたい!ハナコって女子力高いわよね」

マカロンは時間とも勝負とも言われるため、ハンドミキサーで泡立てさが大変であるんのだ。ふっくらとしてピンク色でホワイトチョコを挟んであるマカロンはハナコらしさが見られる。
明日いただくのが楽しみだとユノだけでなくキャサリンも思った。



『バレンタイン』嗚呼、なんと素晴らしいのだろ。甘い物が大好きな女子にとって魅惑で美味しい日。
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