まじっく快斗☆
□私は……独り
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ある天気の良い日私は自宅の庭を駆け回る。
『お庭広ーい!』
5歳になったばかりの私は父と母と久しぶりの3人での休日を満喫していた。
母「梨穂〜、あまりはしゃぐと転びますよ」
『大丈夫で、うわぁっ!』
母「あらあら、、、」
母から受けた指摘通り、はしゃぎすぎて転んでしまった。
幸い芝生だったため怪我はなく、大事には至らなかった。
父「梨穂は元気だな。よし、皆で写真を撮ろう!さぁ、おいで」
『うんっ!』
私達は庭で3人並び皆、笑顔で写真に写った。
だが、楽しかった日常はそう続かなかった、、、
数年後、母が病気を患い寝たきりの状態となってしまったのだ。
医者からは、そう長くはないと言われ私は絶望に陥った。
毎日毎日、私は母を看病し続けた。
しかし、母は次第に弱くなり、、、亡くなってしまった。
母は死ぬ間際、私にこう言い残した。
「貴女の人生、私が死んでしまうと辛く過酷なものになってしまうかもしれません、、、ですがきっと、いつか幸せが訪れます。そう信じて、乗り越えなさい」
そう言って母は2度と目を覚まさなかった。
皆悲しんだ。
私も部屋に篭る日々が続いて居た。
だが、私が12歳の頃、父の態度が急変し部屋から出れなくなってしまった。
それからずっと私は部屋から出ていない。
食事は眞理さんが運んでくれ、お手洗いやバスルームは部屋にあるため不便は無い。
いつもミリィと外を眺めたり、読書をしたりと過ごしているのだ。