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□簡単なこと。
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今日も学校かぁ。



友達とわいわいできるのは非常に楽しいけど
授業とか色々面倒くさい。




なんで授業というものがあるんだろう。






『あっ!こあみおはよ〜』
『おはよっ』

「めいめい、りかちゃん、おはよう」




ドアをガラガラッと開けたら
めいめいとりかちゃんが居た。





めいめいとりかちゃんとは結構仲が良いから鞄を自分の机の近くに放り投げて
小走りで二人のところにお邪魔した。




『こあみ。宿題やった?』
「えっ!何それ!やってない』

『担当、陽先生だからやっといた方が…』
「あ!そうだ!ちょっくら、急いでやってくる」

『『いってらっしゃ〜い』』





すっかり、数学の宿題のことを忘れていたよ‥。



数学の担当はあきすん先生こと出口陽先生。
陽先生はとにかく変態で


忘れ物をした人や課題を忘れた人が居たら
胸やお尻を触る+揉む!という不正行為をしてくる。




だから皆
絶対忘れないようにと気を付けているんだよね





「なにこれー。意味不…」
「あみちゃん、おはよ」

「あ、阿弥ちゃん。おはよう」



後ろの席の阿弥ちゃん。
阿弥ちゃんとは全く縁はなく、挨拶するだけの仲。




(あ、そうだ!
阿弥ちゃん頭良いし答え見せてもらお!)

「ねぇ!阿弥ちゃん!宿題やった?」
「え、?うん、一応…」
「見せてもらっても良いかな?こあみ答え分かんなくてさ」

「良いでよ。
はいどうぞ」

「ありがとー」



ノートをパラパラっと開いたら
美しい字でびっちり書かれていて、正直吐き気がした。






写し終わって阿弥ちゃんにノートを返そうと思って後ろを向いたら

本に集中していて返しずらくて焦る。






…なぜか楽しそうに読んでる阿弥ちゃんが純粋に可愛いと思ってしまった。




「阿弥ちゃん!ノートありがと」
「ううん。どういたしまして」

「阿弥ちゃん、めっちゃ楽しそうに本読んでたね」

「えっ?あ、うん!!」

満面な笑顔。
素晴らしく輝いている



あんな笑顔の阿弥ちゃん初めて見たかも。





正直、根暗な子かと思ってたから大分印象が変わった。




「ねぇ。よく、一人でいるけど寂しくないの?」
「全然だよ。一人が好きだから」

「あ、、そうなんだ!こあみ、一人きら〜い」
「そんな感じする」

「え、何それ!ひど〜い」
「へへっ。こあみちゃんは
皆とワイワイ騒いでる方が似合うと思うよ」





ニコッと笑った阿弥ちゃんに
胸が撃たれた気がした。

つい、大きな瞳から目を逸らしてしまう。





凄いこあみ、ドキドキしてる。





「こ、こあみ、トイレ行ってくるね!」
「あ、うん。」




赤くなった顔を見られたくなかったから
勢いよく立ちあがってトイレに逃げ込もうと思ったら
ガタンと机が揺れた





「大丈夫?」
「っ!全然大丈夫だよ」



阿弥ちゃんはこあみより背が小っちゃいし
座ってるから自然と上目遣いになる。

また、胸が高鳴った。





たまたま、ゆかりと廊下で会ったから
挨拶をして、そのままトイレに向かう。



もう少しでチャイムも鳴るから誰もいなくてスカスカだった。

一番の奥の個室に入って
ゆっくり、理性を取り戻す。





こあみが、阿弥ちゃんみたいな人に胸を撃たれるわけがない




そう言い聞かせる。




でも、
あの笑顔が頭から離れない。





何で?ねぇ何で?
こあみ何でも知ってるとか言われるけど
今回のは分かんないよ。









あ、分かった。



数学の答えは分からなくても
この答えを出すのは

さすがにこあみでも簡単にできる。








こあみ、
阿弥ちゃんに惹かれたんだ。




END


ドンさんリクエスト〜。

ドンさんへ
ちょっとリクエスト通りいかなかった所もあると思いますが許してくださいね。





こああやの擬男化書いてみようかしら←。

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