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□星が綺麗な時に
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ガイシコンとか武道館ライブとか色々お仕事が続き
10日ぶりに家に帰ってきた。




お仕事は嬉しいけど
Myハウスが一番良い。




落ち着くしね。





家族そろってご飯を食べ、お兄ちゃんとリモコンの奪い合いをしたり、
風呂でお湯にのんびり浸かったり。


久しぶりにゆっくりした気がした。



風呂を出て、自分の部屋に戻ると、カーテンの隙間から

チラッと星が見えた。



そーいえば、優花、星大好きだったなぁ。


あの頃よりも好きなのかな
それとも、バスケ一筋でいったりして。



空に光る、星を見てたら
昔のことを思い出しちゃって
なぜか涙が流れてきた。



「っ…」




『ブーブー』

握っていた携帯が急に震えてビビる。

まさか!と思って

開いてみると
メールが2件来ていた。


1件は花音。
そして、もう1件は…


「はぁ〜…やっぱくるわけないよね」


湯浅支配人だった。


湯浅支配人のメールはスルーして花音から来たメールに返信する。




送信ボタンを押すのと同時に
またメールが来た。




もう期待するはずがない。








でも、神様は私を裏切らなかった。


『コンサートお疲れ。パソコンで見てたよ。

あ、そうだ。
空見てよ!星綺麗だよ』



相変わらずの優花だった。




なぜか、私は
また、涙が込み上げてきて
その場にしゃがみ込んでしまった。

「っ…う…」


声が出ないように
手で抑えて、下を向き泣いた。

泣き続けた。


なぜ、こんなにも涙が出るのかは私でも分からない。






約2年前。
二人でベンチに座り寄り添いながら、
星を見た時のことを思い出した。


『あ!めい!あれ、夏の大三角形だよ!』
『へぇ〜。』
『何その反応!』
『いや。優花、星のこと語ってる時が一番楽しそうだなぁと思って』

『まぁねっ』
『ひど〜い。めいが居るって言うのに』
『そうだね。どっちも同じぐらい好きだよ』
『めいは優花の方が好きだけどね』

『知ってる』

『…優花ちゅ〜したい』
『ば〜か』



あーやって、二人で笑い合える日がずっと続くと思ってたんだ。



でも、

違った。



私は

『見てるよ。また、いつ一緒に見れるかな?もう見れなかったりして。』

とわざと送ってみた。



そしたら、すぐに返信が来た

『ば〜か。また一緒に見に行こ』




そのメールを見たら

自然と笑みがこぼれた。







ねぇ。
優花は、この星をどんな気持ちで見てるの?




END

あかん…
感情移入しすぎて、自分まで涙が出てきた。

久しぶりにくんさんの動画見てたら
思い出しちゃったのさ。
きっとそれは、何年たっても同じかな。

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