HSKの妹様(仮)
□第1SK
1ページ/6ページ
突然だが私には双子の兄がいる
私の兄は周りから
【HSK】と言われている
何故兄が【HSK】と言われているかというと、簡単に言えばなんでもできてしまうから
スポーツも勉強も顔もそこそこで
チート並みのコミュニケーション能力を持っている時点ですごいと思う
さらには料理までできてしまう
私はというとスポーツも勉強も顔も極めて普通。
コミュ力もそんなに高くはない
「どうしたのなんかあった?妹ちゃんの悩みならいつでも聞くぜ?」
私が困っていると兄はさりげなく、心配してくれる
それなのに、
『いや、別になんでもない』
どうしても弱みを見せたくなくて、つい冷たい態度をとってしまう私がいた
私は自分のそういうところがきらいだ
いつになったらこの性格は治るのかまたはずっとこのままだろうかその答えは私も知らない
―――これはそんな少し不器用な彼女の物語