HSKの妹様(仮)

□第6SK
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『キャプテン予選トーナメント表コピーしてきました』


「サンキュー加奈」

私はキャプテンに頼まれたトーナメント表をみんなに配った。


「I・H予選は、まずトーナメント戦からだ。
負けたらそこで終わり、気を抜いてもいい試合は一つもない


東京都はA〜Dまで四ブロックある。
各ブロックの頂点一校のみが決勝リーグ進出



さらにその決勝リーグで上位3チームに入って初めてインターハイ出場。
300校以上の出場校から選ばれるのはたった3校

1%の選ばれた高校生しか立てない夢の舞台、それがインターハイだ」


「なんとなくはわかったけど、1つ間違えてるっすよ」


「ん?」


「選ばれるんじゃなくて、勝ち取るんだろ!・・・です」

火神のセリフにみんなが頷く。


「そのインターハイ予選まであと3週間だ
去年はあと一歩及ばなかったが、今年は絶対行くぞ!!


強豪がひしめきあってるが、特に同地区で最強最大の敵は秀徳高校!


去年は全国ベスト8、しかも今年は海常と同じようにキセキの世代が一人入ってる。
この超強豪に勝てなければ全国的への切符はない!! 」


「そのキセキの世代とやるには、決勝か・・・黒子オマエどんな奴か知ってんだろ?」



「口で言ってもたぶん信じないですよ。ただ、黄瀬くんが言ってたように他の四人は格が違います。
それが更に進化してたら・・・想像もつかないです」



「秀徳に挑むためにもまずは初戦!
気ィひきしめていくぞ!!」


「「「オウ!」」」





「・・・そういえばカントクは?」


「ああ、1回戦の相手の練習試合偵察に行ってるよ」

「ただいまー」

「お、うわさをすれば」


リコの顔は険しかった。



「海常の時はスキップしてたけど、今日はしてねーな」

「カントクー今日はスキップとかしたりしないんですか?」


「するかっ!!」

「「ひィ!!」」

不機嫌だった。



「ダァホ、公式戦でもへらへらしてるわけねーだろ
にしても機嫌悪ィーな強いのか相手」

「秀徳に挑むどころか、今のウチじゃ1回戦すら危ういわ」

「「「・・・」」」

リコの言葉に緊張が走る。




「どうゆうことだ?」

「ちょっと厄介な選手がいるのよ
とりあえずビデオはあとで見るとして、まず写メ見て」

そう言って日向に携帯を渡す。



写メを見るために集まる部員



「こ、これは・・・!」



そこに映し出されたのは、可愛い子猫だった。


「か、可愛いが・・・」

「あーごめん次」

「次?」

「うわ!?」

そこに映し出されたのは、先ほどの可愛い猫とは全く違った。




「名前はパパ・ンバイ・シキ
身長2メートル体重87sセネガル人の留学生」

「セネガ、っでか2メートル!?」

「ありなの?」

「留学って、てかごめんセネガルってどこ?」

あまりの衝撃に2年は固まった。



「でかいだけじゃん」

そういうのはこのバスケ部メンバーでダントツ身長トップの火神。



「このパパ・ンバイ・・・なんだっけ?」

「パパンパ?」

「パパガンバルンバだろ?」

「パパ・・・パパイヤ伊藤」

名前が思い出せず、周りが騒ぎ始めた。




「話が進まん、黒子くんなんかあだ名」

少し考えて出てきたのがこれだった。


「じゃあ【お父さん】で」

「なにそのセンス」

「お父さん・・・お父さんの会社がお、倒産」

自分が思いついたダジャレをメモする伊月

以外にも周りにウケた。

周りが笑いを堪えているそんな中、黒子と加奈は真顔で立っていた。




「えーっとじゃあそのお父さんを・・・聞けっ!」

話を聞かない部員に一括するリコ

部員は瞬間的に背筋を伸ばす。



「特徴は背だけじゃなくて手足も長い、とにかく【高い】の一言に尽きるわ!
戦力アップに外国人選手を留学生として入れる学校は増えている

次の相手の新協学園も去年までは中堅校ってカンジだったけど、たった一人の外国人選手の加入で完全に別物のチームになってるわ

届かない・・・ただそれだけで誰も彼を止められないのよ」


「「「・・・」」」


「だからって何もしないわけには・・・」


「誰がそんなコト言った?」


「・・・」


「っというわけで、火神君と黒子君二人は明日から別メニューよ


予選本番は5月16日!それまで弱音なんてはいてるヒマはないわ!」



「「「オウ!」」
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