HSKの妹様(仮)

□第7SK
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「(え、今何がドーなっタ!?)」



「とにかく一本!!返すぞ!!」



相手がパスを出した直後、
黒子は相手のパスをカットしたと同時にゴールにパスを回した。


「なっ・・・」


「ウソだろ!?」


「(なん、ナんだヨコイツら・・・!)」



ガッ!!


火神がダンクを決めた。


「マジかよ!?
スティールしたボールをそのまま
ダンク!?」


「ってかいきなりダンク2連発って・・・
予選1回戦だぜオイ!!」


観客が火神のダンクを見てざわついていた。


「すげーなマジ・・・
ていうか黒子ってこんなだっけ・・・?
子供扱いされたのそんなに怒っちゃった?」




「そッスね・・・



―ガッカリダよ弱くて…
キセキノセダイってこんな子供?


やってもないのにオマエが言ーな
・・・ってカンジじゃん?っスよ」


第1Q終了のブザーが響いた






「黒子君は時間制限あるからここで交代ね


ここからしばらく黒子君は温存しなきゃならないから
攻撃力が落ちる中盤の間
いかに点差を縮めさせないか
相手チームにはお父さん以外脅威になる選手はいない

とどのつまり、
火神君がお父さん相手にどこまでふんばれるかそれに尽きるわ」



「まかせろ!ッスよ!!」



第2Qが始まっていきなりお父さんがシュートを打った。

それを止めようと火神が跳ぶが高くて届かなかった。


「やっぱすっげー」

「なんか、また高くなってねー!?」



「モう本気、負けなイ!!」


「ハッそうこなくちゃな!!
テンション上がるぜお父さん!!」


ビッ

日向がシュートを打つが、距離が足りなくてボールが落ちていく。


「(…やべっ短けっ!!)」


「…コの!!」


火神がお父さんを止めながらボールを
取り、シュートを打った。




「オッケーナイシュ!!」

「ナイスリバン!!」

『あれ?』




「パパ気にすんな!ボール回すぞ!」


バシッ


火神がまたお父さんのボールを止める。
火神の気迫にた圧倒的されたのか、
お父さんはシュートせずに
パスを回した。


「どうしたパパ!!行けるぞ!!」



『あれ・・・』


「もう一度だパパ!」


お父さんは何回もシュートを打つがその度に火神がブロックした。




「(ナンデ!?
ドんドん、ドんドん、高くナってル・・・!?)」




「すげーな火神、堪えるどころか全然負けてない!

特訓の成果出てるみたいだな」


「・・・てゆーか、ですぎ・・・かな?」


『黄瀬くんとやってからなんかパワーアップしたような・・・』





―いつか必ず【キセキの世代】と
同格に成長してチームから浮いた存在になる

そのとき火神は今と変わらないでいられるんスかね?―



「・・・」


『テっちゃん、どうかした?』


「・・・いえ、なんでもないです」





ワッ


「新協学園3P来たぁ!!」



「一ケタ!まだわかんねーぞ!」


『リコ先輩、そろそろいいんじゃないですか?』


「え、ああそうね。黒子君、ラスト5分行ける?」


「・・・むしろけっこう前から行けましたけど・・・」


「ゴメン!じゃゴー!」



―バシュッ

黒子が入ると流れは一気に誠凛になった。




「っくそ!!また出やがった!!」

「どーなってんだあのパス!?」


「最後まで気ぃ抜くな!!
攻めるぞ!!」


「ヤダ!!負けルのゼッタイヤダ!!
おおお!!」
お父さんがシュートをしようとした。


「キセキの世代にガッカリとか言ってたけど
チョーシこきすぎだね!!
アイツらの方が、断然強ーわ!!」


お父さんのボールをスティールして
試合は終了した。



「試合終了!」

誠凛メンバーは雄叫びをあげていた。



「67−79誠凛!」


「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」



―――『(にしてもどんだけウチに興味持ってんの真ちゃんさんは)』

加奈は試合前からずっとコートを見つめていた人物に気が付いていた。

そしてその人物の自称相棒がいなくて心底安堵した。



試合が終わり片付けの準備をしていると
火神の後ろから声をかけられた。


「・・・負けたよ」

「え・・・」

「・・・次の試合、ボクの分まデ
がんばって下サイ・・・」


「ハッ・・・ああ」


「・・・ナんてゆーかバーカ!!
次は負けなイからナ!!」


「っ・・・」


アンタが一番子どもじゃん!と心で突っ込んどいた
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