真実をこの手に

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――――頭が痛いくらくらする。










そう思って目を開けると、目の前は真っ暗で何も見えない。


どうしてこんなとこにいるのか分からない



私は買い出しに行っていたはず、いや学校の帰りだったかな...


ここに来るまでの記憶が曖昧な気がする。








どうしてこんなことになってにいるんだろう


部屋が暗いせいか気持ちまで暗くなる。

窓はあるにはあるが黒いペンキをぶちまけたように


起き上がろうとした時足に何かが当たった。
目を凝らしてよく見ると、そこには足が転がっていた。


『ひぃ!』

え、なんで足が転がってるの!?まさか死体とか!?いやいやいやそんなはずはない!そう思いもう一度見てみると、足だけじゃなく、ちゃんと体もあった。


体があってよかったけど、起こさないとダメだよね


『あのー大丈夫ですか?』

「うっ、うわー!?」

『!?』


私が起こすといきなり叫んだので、驚いた
まぁ、いきなり起こされたらびっくりするだろうし

「ひ、人?あああ、あのーいきなり叫んだりしてスイマセン!」

そういうと彼はぺこぺこ頭を下げた。

『だ、大丈夫だよ。名前聞いてもいいかな?』

「桜井良といいます」

『桜井くんね、私は贈島ユキよろしく
桜井くんはどうしてここに?』


「えぇーっと、ぼ、僕は部活の帰りの途中だった気がします。ちゃんと覚えてなくてスイマセン!」

『謝らなくていいよ』

何故か私は制服を着ていた。疑問が多数あるが、ここで待っていても仕方ない。


『ねぇ、とりあえず部屋の中を探索してみない?』

「そ、そうですね」









部屋を見渡すと埃がすごく何十年も使われていない古い部屋だ
窓を見ても、闇しか映ってなくてここがどこか検討もつかない

ベットのそばにある机の中を調べてみると、中には鍵が入っていた
よくみると、【La Stella】という文字が刻まれていた。

この文字を見た瞬間何かが引っ掛かった。
何かはわからないけどどこかで聞いたことがある気がする


「贈島さんランプみつけましたー」

呼ばれた方を振り返ると桜井くんが洋風のランプを持っていた

『よかったーこれでお互いがよく見えるね』

改めてみると、背は約10pぐらい私より高くて整った顔立ちをしていた。


「あのー贈島さんは何かみつかりました?」

しまった。ぼーっとしてしまった


『え、あー鍵をみつけたよ。鍵に【La Stella】って刻んであるの』

「どういう意味でしょうか?」

『さぁどういう意味だろうね?』




わからないことだらけだ。これからどうしようか

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