小説T

□心満たさぬ雨
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雨の日の放課後。
カルマ君は路地裏のカツアゲを釣りに行くらしく早めに帰ってしまった。
いつも途中まで一緒に帰る杉野、茅野にも質問があるからと言って先に帰ってもらってる。
放課後に僕は1人、雨が降っていて誰もいないはずの用具室に向かっていた。

そこに僕が何をしに行ったのか。

「先生、こんにちは」

「こんにちは、渚君」

用具室に入ると、烏間先生が壁にもたれ掛かってこちらを見ていた。
杉野達には悪いけど、烏間先生に質問があったというのは嘘だ。
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