裏・俺の戯言

□裏LIGHT JOKER〜中本さん家の笑華たん〜
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「…………」
今日も朝から眠そうに登校する圭。そしてその頭の上では。
「♪」
バリバリガツガツムシャムシャと、どっから出してきているのか判らないサワガニを食べまくる手のひらサイズの笑華。
「なァ……」
「?」
「頭の上でカニ食うのやめてくんねェか……?」
「……美味ちいでちゅよ?」
「そういう問題じゃない」
ごもっとも。んで、ミニマム笑華はなぜか知らんが圭にも敬語。
「私が食べたいんでちゅ!」
「知るかっ。でお前、ちゃんとバス代払えよタダ乗りとかずりィぞ」
「うぅ……うるちゃいでちゅうるちゃいでちゅうるちゃいでちゅうるちゃいでちゅうるちゃいでちゅ……!」
「うわ、言いにくそうだな語呂悪ィし」





霊眼・魔眼VS圭
「敵だァ、私の敵ききききききかかかかか!!」
「誰だお前」
「てか、ちっちゃいわね」





麗音がいない時の圭と将士の日常会話
「こうな、ねじるんだよ」
「ああ」
「できるだけ強く握ってな、腕は真っ直ぐ伸ばすんだ」
「そうだな。こめかみを狙うんだ」
「まぁ、こめかみを真っ正面に捉えられる機会は少ねェがな」
「正中線でもいい。男相手なら股間が急所中の急所だ」
「ああ、知ってるか?肋骨って胸骨に繋がってないのが二本くらいあるんだぞ」
「知ってる知ってる。そこモロいから殴って折れれば肺に突き刺さりやすい」
「顎も狙い目だよな」
「わざと拳を振り抜いてそのまま肘打ちに流すのも効果大だ」
「蹴りも重要だな、足を蹴れば動き止められるし」
「ところで今日は水曜日だな」
「ああ。家庭科室占領してお菓子作る日だ」
「何の材料持ってきた?」
「ホットケーキ」

「ねぇ健気、あの人達って物騒なのか可愛いのか私判んない」
『…………』





騎士団編、圭VS笑華
「圭、君……圭、君……」
「来るな……来るなアアアァァァ!!」
圭が連続で火の玉を飛ばす!

ジュッ

「あ」





対峙するミニマム笑華と幽霊焔華
「……」
『……』
「圭君はあなたみたいなロリには興味ないんでちゅよ!」
『そんなことないよ圭は私に好きだって言ってくれたもん!』
「言ってまちぇん!」
『言った!』
「言ってまちぇん!!」
『言った!!』
「あんなのノーカンでちゅよ!」
『ほ〜ら認めたほら言った!このド貧乳!!私より小さい乳無し女ー!!』
「うるちゃいでちゅ!圭君は小ちゃい方がいいって言ってまちた!!」
『バーカバーカ!あんなの演技に決まってんじゃん!!』
「何を〜!!最近死神になって調子乗ってるんじゃないんでちゅか!」
『乗ってないよ!』
「乗ってまちゅ!」
『乗ってないよ!!』
「乗ってまちゅ〜!!」

「……なァ、亞花里。俺はどうするべきだ?」
「うん、見守るべきね」





普段はできるのに
「んちょ、んちょ、んちょ」
ミニマム笑華にとっては普通の人の使う実験器具なども全て身の丈以上の大道具。薬を調合するのも一苦労だ。
「う……試験管……重……」
カシャーン。
「あ……」
「あー!笑華、また試験管割ったの!?もう五本目くらいじゃん!」
「六本目でちゅ……」
「余計あかんわ!」





果たして同じネタを使うのか
「…………」
『…………』
…………「闇」も小さい。





教えて!笑華たん先生!
「どうもこんにちは!あなたの笑華でちゅ!」
「はいせんせー」
「はい何でちょう、亞花里?」
「パラレルワールドの話で圭に遮られた、並列世界について詳しく知りたいでーす」
「いい質問でちゅね!ではご説明ちまちゅ。世界がいくつもあるというのは、六十三気絶目で言った通りでちゅね。世界……ちょれはあらゆる時間軸を常に移動ちている空間、宇宙。中にはある人物の髪の毛の数が一本違うだけの世界もあれば、地球自体が存在ちない世界もある可能性だってありまちゅ。更に、」
「……zzz」
「……むむむ」
「はーい、しつもーん」
「では、香織」
「……zzz」
「はー!?」
『…………く』
「笑うなー!!」





体育祭にて
「はっ、はっ、はっ」
「…………何だありゃ」
ただでさえ運動神経が皆無な笑華がミニマム化。もはや「闇」によるワープでしか勝機はない。よちよち走りというか、ほとんど進んでいない。
「おーい運営〜、コースにゴミ転がってんぞー」
「ゴっ、ゴミ!?はぁ、私、ゴミ、はぁ、でちゅか!?はぁ、はぁ……」
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