裏・俺の戯言

□裏LIGHT JOKER〜空の精神病解説〜
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「さて、皆さんこんにちは。もしくはおはようございますでしょうか。はたまたこんばんはでしょうか。沖津空です」
「愛すべき分身、沖津夕にゃ」
「さて今回、作者から直々に頂いた指令により、私の医学知識を見せびらかす機会がやって参りました」
「にゃんと」
「一回目である今回は『うつ』についてのお話ですよ」
「にゃにゃ?空っちよ、『鬱』ではにゃいのかにゃ?」
「ふふん、精神科や心療内科では、『うつ』とひらがな表記するんです。『鬱病』より『うつ病』の方が判りやすいですよね?」
「にゃるほど。確かに『薔薇病』より『ばら病』の方が判りやすいかもにゃ」
「ありませんよそんな病気!難しい漢字つけたら病気になると思わないで下さいよ!」
「でも『うつ』か。じゃあネットの掲示板とかで、

俺はプロの精神科医だけど、お前、絶対に鬱病だぜ!

とか書いてあったら嘘って判るわけだにゃ!役立ち豆知識!」
「人生でどれだけその状況に出会うかは判りませんが、そうなりますね。まぁそれはさておいて。うつには二つの種類があるんです」
「うむっ!『女の子に番号聞いたら、明らかに携帯が目の前にあるのに「携帯持ってにゃいの」と言われた時のうつ』と、『やっと番号聞き出したら、明らかにケタ数が足りなかった時のうつ』の二種類だよにゃ!」
「ピンポイント過ぎますよ、それ!そんなに細かく分類してないですよ!ちなみに、普通の人は『持ってにゃい』とか変ななまり入りませんから!」
「ちなみにと言えば、どっちもでっけー兄貴の実体験にゃ」
「リアル過ぎます!……はい、取り乱してしまいました。気を取り直して……一つが、『内因性』のうつ。脳内の伝達物質のバランスが崩れることで起こるとされています。純粋な『うつ病』というと、基本はこちらを指しますね。中年女性などに多くて、ストレスなどの原因がハッキリしないことが多いんです」
「ええっ!?じゃー我輩、危にゃいんじゃにゃいか!?」
「あぁ……まぁ……」
「そこは『違うだろ』って突っ込むところダロ……?」
「面倒くさ―――!!」
「てかてめェ、ボクが中年女性だったらてめェもそうじゃにゃいか。違うか?んん?我が分身よ」
「は、いや、そうですが。何というか、夕は発想……と言うより思考が、中年の……男性みたいですからね」
「にゃにをぉ〜っ!?」
「もういいですから、次いきますよ。もう一つは、『心因性』のうつ。一般に『うつ』というと、通常はこちらを指しますね。こちらは純粋にストレスが原因で、気持ちが落ちることを言います。別名『抑うつ神経症』と言ったりします。こちらは若い人を中心に、全年齢で起こりえるんですよ」
「にゃるほどにゃ……どうやって区別するんにゃ?」
「それは……」
「こうかにゃ?

中年女性ですか?
イエス→内因性
ノー→心因性
どちらでもない→次の質問へ

どっちですか?
おすぎ→
ピーコ→

っと」
「『っと』じゃないですよ!どんだけ大雑把なフローチャートですか!ていうか、どちらでもないを選んだ後の選択肢は最終的にどこにたどり着くんです!?いやまず、中年女性かどうかでどちらでもないという選択肢が用意されてる時点でおかしいですから!イエスかノーですから!」
「じゃあ、

生きてますか?
イエス→うつ
ノー→死

かにゃ」
「生きてる人皆うつですか!?だいたい、心因性と内因性を区別するものじゃなくなってますよ!」
「ふむふむ、我ながらとっても判りやすいチャートだにゃ」
「いや、ある意味正解なのかも知れませんけどね!?今言ってるのそういう感覚的なものじゃありませんから!」
「つーか、まずこの質問に答えられる時点で生きてるからみーんなイエスにゃんだけどにゃ」
「あなたが言い出したんでしょう!ああもう、話を戻しますよ!まぁ取りあえず、最近ストレスが増えてきて、ほぼ同時に気持ちが落ちてきているなら、やはり『心因性』の可能性が高いですね」
「そっかぁ……。じゃあにゃ、『うつ』ににゃった時にはどんな風にしたら治療ができるんにゃ?」
「そうですね。そんな時はやはり一番いいのは……ストレスから離れることです。それが『うつ』に対する最も有効な治療法と言えるでしょう」
「ふむふむ。そうかそうか」
「ええ」
「うん」
「…………」
「…………」
「……何か?」
「いやぁ、思ったんだけども……」
「はぁ」
「簡単に離れられたら、苦労しにゃいよにゃ…………」
「あぁ……。まぁ……。はい……」



第二回に続く?

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