続々・LIGHT JOKER

□LIGHT JOKER〜爆進!!生徒会〜
1ページ/3ページ

にゃんにゃ、にゃんにゃ♪
むふふふふ、我が名は沖津夕!区切りのいい六十という話数のタイトルコールを任ぜられたのにゃ!
くけけけけ!うかかかか!じゃ、六十気絶目、レッツ猫的黙読or朗読!!



「───と、いうことでよろしいですか」
LJ学園生徒会室にて、副会長のエリートっぽいメガネ君が会長の将士に話しかけた。
「へ?ああごめん、聞いてなかったからもうそれでいいよ」
不真面目だ。不真面目すぎる。こんな会長ではLJ学園は荒れてしまう。一体なんの因果でこんな不真面目な輩が会長になったのか甚だ謎である。
「会長、会議中にゲームはやめてください」
「はぁ?何で俺だけなんだよ満人もやってんだろ。後で体育館裏来るか?」
何かあるとすぐ暴力で解決しようとするのも悪い癖だ。だが、腕力に自信のないメガネ君は引き下がるしかない。これでも将士は中学の頃は圭と二人でここら一帯の不良を全てメッタクソに殴りまくったほどのケンカのプロ。メガネ君が挑んで、まぐれでも勝てる相手ではない。
「判ったらお前らで会議進めてろ。あ、満人悪ィ、クーラードリンク忘れた」
「え〜。マジっすか〜」
メガネ君の怒りは生徒会に入ってからどんどん蓄積されていく。くじ引きで選ばれた古賀満人という二年B組のオタクは仕事をする気が皆無のようだし、雑務は全てメガネ君をはじめとする他のメンバー四人で進めなければならない。
LJ学園は小中高の雑務を全て高校の生徒会のみでやらなければならない。六人でも目が回るほど忙しいのに、それからさらに二人戦力外通告では正直仕事が終わらない。
メガネ君を他のメンバーがなだめていると、生徒会室のドアが開かれた。無遠慮にずかずか入ってきて自分の分のパイプ椅子を設置し、どかっと座って足を机の上で組んだ。腕も組んでいる。
「な、何ですかあなた!いきなり入ってきて!」
「お前、昨日の全校集会いなかったのか?俺は中本竜二。昨日からここの教師として働くことに───」
「知ってますよ!だから何であなたがこの部屋に来るんですか!」
「俺が生徒会の顧問になったからだ」
「っな!?」
不真面目な会長、役立たずの男子生徒Aに続いて、今度は得体の知れない教師ときた。メガネ君は頭を抱えた。
「あぁ〜っもう!何でこの学園の生徒会はこうなんだ!!」
「さてお前ら、顧問からまず言っておくことがある」
自己紹介だろうか。そのあたりは普通だなとメガネ君が思った矢先に竜二が放った言葉は、あまりに危険なものだった。

「会長の命令には、絶対服従だ。俺以外」

「……な、な…………!」
「ヤベ死ぬ」
「もうちょっと待って下さいよー。あ、尻尾切れました」
ゲームはまだ白熱しているらしい。が、その二人組のあたりを除いた生徒会室の空気が一瞬固まった。
「何て、ことを……!」
「おい師堂将士、生徒会はお前のモンだ。どうしちまったっていいんだぞ」
「へ?あ、死んだ」
将士はきょとんとして言われたことの意味を理解しようとした。
数秒後。
キラーン、と将士のメガネが光った。
「ははははは!よっしゃあてめェらこの会長様の言うことに従えィ!!」
「ひぃ〜!」
「早速なんか命令してみろよ」
「え?いや急に言われても」
「ヤバかったら顧問の俺が止めてやる」
「あ、そっすか?えーと、じゃあ、生徒会解散」
「許す」
「「えェ!!?」」
メガネ君と将士が同時に驚いた。
「何してんだお前ら。会長の命令だぞ。さっさと帰れ」
竜二は手でしっしっと生徒会メンバーを去らせた。
「あ、ほんとにいいんだ。じゃあまぁ俺も、このうっとしい生徒会から解放されるわけだなー」
「バカかお前。会長がどっか行ってどうする。お前は残れ」
「へ…………?」
帰ろうとした将士は冷や汗をだらだら流しながらひきつった笑顔で竜二に振り向いた。顔が青い。
「じゃあ……」
「仕事は全部お前がやれ。自業自得だな」
「ンなバカな……」
その様子を見て、こそこそと逃げようとする満人。
それを見逃す将士ではない。首根っこを掴んだ。
「ぐぇ」
「満人……お前も残れ」
「い、嫌っすよ!」
「会長命令だ……」
「俺もう生徒会役員じゃないでしょう!?」
「なんならお前の名前を生徒名簿から抹消してもいいんだぞ……?」
「そんなことできるわけ……」
「許す」
「何なんだこの顧問はァ!!今のは十分止めなきゃならん場面だったでしょうが!」
「旅は道連れ、世は情けだ満人。観念して俺の下につけ」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ