裏・俺の戯言

□裏LIGHT JOKER〜圭君のお悩み相談室〜
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はぁ……やめるかな、もう。



「あははー☆」
……お前か。
「どうもー」
まぁ……座れよ。
「ありがとー」
さてと。名前は?
「え?知らんの?」
知ってるよ。けど、そういうアレだろ。最初に名前訊くノリ。
「よー判らんけど、小檜山七星ですー」
うん。じゃ七星、今日はどんな悩みがあって来たんだ?
「あんなー、えっとなー」
……ああ。
「忘れたー」
……七星、思い出しといてくれ。俺はちょっと電話する。
「はーい」
っと……言葉では言い表せない宇宙の塵未満野郎の番号はっと……ああ、これだな。
『は?』
出んの早ェ。つか何だよ、機嫌悪ィな。
『今クイズやっとったんじゃボケ。お前のせいで通信落ちしたやろうが』
ンなこと知るか。
『何やねん用ないんなら着拒すんぞ』
あるよ。
「あー、思い出したー」
いや、やっぱない。
『は!?』
じゃあな。
『何言っと』
よし。どんな悩みだ?
「あんなー、『黒』をな、どうにかしたいねん」
ああ……前フリが長かったがようやくまともな相談がきたな。
「このままやったら、勇気君もメチャメチャにするかも知れんねん」
そ、そうか。
「どないしたんー?」
いや……何でもない。
(……勇気が七星をわざと黒七星にして喧嘩の練習台にしてるなんて言えないな……)
「ウチ、もうどうしたらええんかって、判らんで……」
んー、まぁキーワードを知らないんじゃどうしようもないよなぁ。教えようにもお前が聞いちまうとそれですぐさま黒化しちまうし。
「あ、ほな書いてみて?」
ああ、その手があったか。じゃあ紙とペンだな。えーっと……よし。よく見ろ、これがお前が黒化する時のキーワードだ。
「…………」
お、おい七星?どうした……ってコラてめェ見ただけで黒化してんじゃねェかバカ野郎ここで暴れんなー!!!!



七星は時空転移で強制送還した。もう少しでこの部屋が滅茶苦茶になるとこだったぜ。



「うっす」
出番が欲しいって悩みは受け付けてないってドアに貼り紙してあっただろうが。帰れよ。
「違うから入ってきたんだろ。しかし……あの貼り紙見て肩を落として帰っていく奴山ほどいたな」
出番に関することは言葉では言い表せないような宇宙の塵未満野郎に言わなきゃどうにもなんねーだろうにな。じゃ、座れ。
「おう」
名前は?
「師堂将士だ」
どうした?
「…………」
レオンの話か?
「いや、今回は違うんだ」
じゃあ何だ。恋バナじゃないのか?
「……恋バナ、に入るのかな」
さっさと言え。
「里香菜のことなんだが……」
里香菜?……ああ、俺らが一年の頃クラスメートだった宮間里香菜か。一年の冬に事故って死んだ奴だろ?
「……まあな」
判んねェ読者は表のLJ三十七気絶目参照だ。で、宮間がどうしたんだ?
「どうしてもな、忘れられないんだよ。後悔というか……あの時ああしてれば、みたいなな」
辛い過去は忘れるもんじゃない。糧にするもんだ。今更、あの時どうだとか言っても無駄だしな。
「判ってんだけどよ……」
お前はその事故の時とっさに助けようとしたんだろ?間に合わなかっただけで。ならしょうがねェ。どうしようもねェことなんざこの世にゃ腐るほどある。
「ああ……」
何なんだよ女々しい奴だな。お前表のLJで笑華に話してたじゃねェか。もう立ち直ってるって。ありゃ嘘か?
「嘘じゃない。本当だ」
なら何でこんなこと相談しに来るんだ?
「いや……言葉では言い表せないような宇宙の塵未満野郎に『次お前』って言われてさ」
……は?
「出番が少ねェってこと以外じゃねェとダメだっつーから俺なりに考えて選んだ悩みなんだけどな。お気に召さなかったというか、裏のお前には通用しないみたいだな」
………………。
「何せ言葉では言い表せないような宇宙の塵未満野郎の次にLJのことを知り尽くした奴なんだもんな。いやぁ怖ェ怖ェ」
てめェ……今すぐ帰らねェと燃やすぞ……。
「サイナラ」



……で、終わりかよ。俺のストレスが蓄積しただけじゃねェか。あとで塵未満(略したらえらい短いな)使ってストレス発散しねェと。わざわざ将士使って嫌がらせするなんてアイツはどこまで俺が嫌いなんだ。
おっと、もうこんな時間か。今日の担当は俺だからな、さっさと帰って修と空とシャオのメシ作らなきゃならねェ。
二度とごめんだが、またこの部屋が使われることがあれば、その時会おうぜ。
じゃ、またな。




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