裏・俺の戯言

□裏LIGHT JOKER〜人生ヤクやりゃ苦もあるさ〜
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亞花里の動きがピタリと止まる。無駄だと判っていても逃れようともがいていたらしい。
「むむ。それは痛いわね」
「そうでしょう」
「でも……まぁいいじゃんか。そーゆーエロネタやるために裏作ったんだしね、塵未満」
「最低でしゅね」
「ここだけの話、最初はマジで笑華×圭とか朱雀×火鳥とかワイン×アルバートとか、麗音×圭とかオレ×笑華×香織とかで本番まで書いちゃうつもりだったらしいし」
「な、何故レズネタまで……。もう終わってましゅね……」
「年齢制限的に、実際できんのは麗音×圭とか朱雀×火鳥とかよね。あとは十八歳未満だし」
「……そろそろ本題に」
「空×修とかもあり得たみたいよ。塵未満的には」
「………………」
「まったく、何でオレ×修がないのかしら。修の影が薄すぎるからってのを差し引いても、麗音×圭より先に思いつくでしょ。あ、でもオレ×のんのんのカップリングは───」
「はい黙れー」
「闇」に口をふさがれ、亞花里は強制的に言葉を発せられなくさせられた。
「さて、元に戻るには……」
笑華は亞花里を放置して解毒剤を作るため自室に戻ってしまった。
「…………ぶはっ」
口をふさいでいた「闇」から、唯一動く首を振り回して逃げ出した亞花里。
「こうしてまた笑華は薬の調合に失敗、今度は大量の媚薬を飲んで大興奮。オレは『闇』で動けないし、今のうちだと自室にて一人でオナ痛ぁ!?」
「闇」が亞花里の頭を殴った。うわー、マジ痛そう。マンガみたいなたんこぶだ。
『聞こえてましゅ』
「闇」から笑華の声がした。「闇」を通して聞いていたらしい。便利なものだ。
『読者に変な期待させるような発言はしないで下さい』
「はい…………」
『ギリギリどころか完全にアウトでしゅよ。今の』
「反省します……」
『よろしい』
「…………鬼」
『何か?』
「何でもないよ」
『誰が鬼でしゅか』
「聞こえてるんじゃん。『闇』って絶対あんたの性格なんぼかシフトしてるよねー」
まぁそれは作者も認めるところだ。小説版では初期からいる「闇」だが、マンガ版での登場はまったくの初期ではない。貧乳をバカにされまくった笑華が体から黒いオーラを出しまくっていて、それを見かねた圭がクサンチッペにどうにかしてほしいと頼んだのだ。結果、クサンチッペの覚醒を受けた笑華。
それから「闇」は意識を持ち、言葉を発するようになり、笑華はカレーを食べることで二十四時間「闇」を使役できるようになった。
で、「闇」登場後、笑華の性格はどんどんシュールっつーかブラックになってっちゃった。まぁ普段は穏やかで大人しいんだけどね、怒ったらえらいことに。ちなみに「闇」を使ってピ──の時になかなかピ───ようにして長持ちするようにするとかできるんだよね。
『黙りなさい』
黙らない。圭が使い物にならなくなるくらいまで搾り取るんだろ。
『は!?』
「え!?『闇』、そんなことまでできんの!?」
『できましゅ!!……あ、ち、ちっがーう!!そうじゃなくて!』
今できるって言ったー。めっちゃ力強く。
『あーもう!!』
こんなカスみたいな誘導尋問に引っかかるとは笑華らしくもない。いや、てか引っかけるつもりなかったのに勝手に墓穴掘ったな。
『うるさいでしゅね、黙ってて下さいよ!今こっちは細かい作業してるんでしゅから!』
「じゃあこっちの言うことにいちいち突っ込まなきゃいいじゃん」
そうそう。
『止めないとあなた達は暴走しっぱなしでしゅから!エロ魔人の作者に自分の発言の危険さを理解していない妹!』
おーこわ。んじゃあ、作者がイタズラしてやろう。
「おーやれやれ」
『やんなーっ!』
ピンポーン。呼び鈴が鳴る。
『わーっ!もう!』
「おーい、いるか?」
圭でしたー。さぁどうする笑華?
「いるよー!勝手に入ってー」
おぉっと笑華が手を打つ前に亞花里が招き入れてしまったー!「闇」の拘束も解けていないのに!
圭、リビングに侵入。
「ちょっと醤油切らしちまって……って、何してんだ」
「笑華がオレ縛っちゃって。あーんなことやこーんなことをするために今自室で媚薬作ってる」
ヤベェ!!何てアドリブなんだ亞花里!!
『作るかっ!やるんだったら作ってから縛りましゅ!』
あ……。また墓穴掘った。
『あぅゎーっ!ち、違、圭、誤解しないで───』
ボカーン。
『うひゃあぅっ!!薬品間違え……!』
「あっはっはっはっは!」
「…………亞花里、塵未満。ほどほどにしてやれ」
だって楽しー!お前も萌え萌えなロリ笑華を見たくはないか?
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