長編1

□1st
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高校生活もやっと一年経った年の春休み。
特にすることもなくて、いつものようにお隣さんで幼馴染みの家に来た。


これがいつも通りで、いつも通りすぎるぐらい普通だったのに。(もうちょっと寝たかったのに)















「なぁ、…おい冴。オラ、お前いつまで寝るつもりや。」




春休みひまやねんもーん。とかいう勝手な理由で朝っぱらからうちに来ていた、ちっちゃい頃から家が隣で幼馴染みのこいつは
いつの間にか俺のベットを占領して爆睡かましてる。


安心しきってるのかすーすー寝息を立て始めて、たぶんもう2時間ぐらい。(自分の部屋で寝とけや)


もう昼飯やで。って起こしてみても
いつもやったら飯って聞いたらさっきまで寝てたんが嘘みたいに起きるくせに、今日に限って
んー、……あと20分。とか言ってるんやけど。


10分前にも聞いたセリフをまた呟いてるのを見たら
来た時のまんまで開けっ放しだった窓から入る温かい風が気持ちよくて、俺も少し眠くなって来てた。


「ハァ、…眠。」


もう起こすんは諦めて、まぁどうせまだ起きそうな気配もないから
お気に入りのソファにもたれて冴が持ってきてた雑誌をパラパラとめくる。


特に興味がわく内容もなかったから(女の雑誌やし。)そのまま寝てしまった。





そのぼんやりとした意識の端で、携帯の機械音がかすんだ。(なんか鳴ってる…、うん無理)



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