雨乞い

□トワイライト
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薄明かり、モノクロで描かれる世界の中で。





Twilight-トワイライト





暗闇の中、月明かりを頼りにお互い見つめあう。

そして、気が済む頃に視線を外して語り合う。
とても他愛無い話。
それでも、とても居心地が良く。

二人は時間を惜しむように、手を繋いだ。




小さな沈黙すら、何故か愛しい。
きっと、隣にお前が居るから。
でもそんな事言葉にして言ってやらない。

俺は、ずるくて臆病だから。

「銀時・・・・。」
「ん・・・、。」

静かな空間。
その中で交わすキスは、とてもシンプルで。
優しくて。


その侭時が止まってしまえばいいのにって
お前と会う度思うよ。
だって、別れた後がとても切ないから・・・。

笑ってくれていいよ。
もしかしたら、少し気が楽になるかも。
だって、今の俺・・・・女みたい。
弱くて 嘘つきで 意地悪で。
ほら、今だって誰も悪くないのに誰かの所為にしてる。

何時からだろう?
こんなにも、恋焦がれてる。
不思議 お前の近くに居ると、色んな感情が世話しなく溢れ出て、混乱する。

ねェ、お前は気付いているの??

繋いだ手を、きつく握り返した。





嗚呼、もう少しで夜が明ける。





モノクロで描かれた世界。
其処に存在するのは、薄明かりに照らされた二人。

今宵も、限られた時間の中で愛を深め合う。






トワイライト-Twilight




f・・
 

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