雨乞い
□それでも愛だと言える
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素っ気無くても、意地悪でも。
それでも愛だと言える
偶に思うことがある。
俺達は本当に愛し合っているのだろうか?と。
こんなに何時も傍にいて、それでも分からない事は沢山あるし。
近くに居ても、遠くに居ても、気付けない事はいくつもある。
コレで本当に、恋人といえるのか。
偶に手を繋いで、キスをして。
気が向いたら好きとか愛してるとか言ってみたり。
身体を・・・、求めたり。
こんな事恋人でもなければ出来ないかもしれない。
そう思ったが、世の中如何だろう?
嗚呼、虚しい。
こんな事考えなければ良かった。
幸せばかり求めてはいけないのだろう。
良いじゃないか、このままでも。
お互い、楽しんでいるのだから。
「よォ、銀時。」
「あー盗撮ご苦労多串君。」
「盗撮なんてするかァ!!しかも何だ多串って。いい加減なァ・・・・、」
「何、トシ。」
「急に呼ぶな・・・・///」
嗚呼、今は。
甘い時間を堪能しよう。
捨てられる事に怯えていても仕方がない。
今だけは。
君に全てを求めよう。
甘い時間を。
甘い言葉を。
「ホント嫌な奴だな、お前。」
「何言ってんだ。沖田君に比べたらこんなの悪口にもはいんねーよ。」
「アイツと比べんな。つか殆ど悪口だろ。今までを振り返ってみろ、一体いくつ俺に対して辛辣な事言ったと思ってんだ。泣くぞ真面目に。」
「っておい、そんな悲しい目で見ても俺は騙されねーぞ。そうやって俺に何をさせるつもりだ?下心見え見えだこのチンピラ警察が。」
「ンだコラ。いいじゃねーか少しくらい・・。」
「誰が許すか。痛い事ばかり言いやがって。相談室に垂れ込んで来るぞ。」
「じゃあ、コレもか・・?」
「は?何を・・・ンぅ・・・っ!」
あまり期待させないでくれ。
それは切実な願いか、
望みか。
「ぷはっ!!いきなり何してくれてんだァァァ!!!其れでもお前は警察ですかコノヤロー!」
「ああ、そうだ。悪いか?」
「尚更悪いわァァァァァァ!!!!!!!!!!」
こんなに複雑な気持ちになるのは、
全部 全部
お前のせいだ・・・・・