雨乞い

□行き成り交換ノート
3ページ/5ページ



どの道書かなくてはいけない事に変わりは無い。
とにかく日記を読んでみる事にした。





◎月△日

そんなわけで俺から。
今日は総悟に色々ふっかけられた。
マジでアイツ死んで欲しい。
つか、駄目だろアイツ。

あーもう駄目だ。
俺は・・・・・
つか、このピンクのノート気もち悪ィな。
何でもっと普通のノート投げないんだ銀時よォ・・・。


それにしてもコレ、何書けばいいんだ?






え〜・・・・・
イヤ、あのな?
想像してたのよりはマシだ、きっと。
でもコレ、リアクションに困るだろ。次に回ってくる俺のことも考えろよ、オイ。

あまりの何ともいえない内容に、手が、というより体全体が震える。
(最初は拒絶反応かと思った)


そして其れを読んで思ったのは、このノートは絶対続かないだろう、と言う事だった。

仕方なしにノートを閉じると、其の侭和室に戻った。
肝心の新聞を置き忘れた事に、途中まで来て気付いたが面倒くさくなって引き返すのをやめた。

カタリ

和室の引き戸を閉め、ノートを広げる。
何処から出したのか、ペンを取り出し、次のページにおもむろに書き始めた。


最初の出だしで悩んでいると、何か思いついたようにスラスラと書き出して行った。
出来上がりを見れば、何処か満足感の溢れる顔でノートを閉じると、和室を出た。
途中、置き忘れていった新聞を横目で流し、そのまま万事屋を後にした。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ