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ね?覚えてる?私がこれくらい小さかったときの...パパ、男の子と遊ばせるの嫌だってシブってなかなか遊べなかったよね。あの日もこっそり内緒で二人でこの川に遊びに来たよね。その時‥‥『スキー!』ぷち『キライ』ぷち『スキー!』ぶち『キライ』ぷち川辺で拾ったオレンジ色のはなでこの前パパに教えてもらったはな占い。りょーおもいの印なんだって。だから君とはな占い。『スキー‥‥あ、』残ったはなビラは一枚だけ。どうして?パパとやると絶対。
『スキ』が最後になるのに…
ぐすっ…
『スキー』ぶちん
私の目の前には千切られたはなの茎。隣を見ればはなの頭をもった君。何でもない顔で何もしてないみたいな顔で私を見るからにそれがまた可笑しくて、笑った。懐かしいねなんて花を摘んで見上げたら何でもない顔でそらされた。
子供の時にしか、
できないことがあったのに

(それでもその優しいさは形を変えて現在も此処にあり続けていた)



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