+Jewel casket

□続・攻めキャラ同士の作戦会議!!
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「どっちも結局は同じだろうが。」

「そんなことない。それに最後までちゃんと聞いてくれたら良い事だってきちんと用意してある。」

「嘘つけ。」

「嘘じゃないさ。」

胸を張って言い張るジェームズに、シリウスは溜め息を付いて男子寮へと促す。

「あーはい。分かったから、帰れ。続きはピーターにでも話してろ。」

ジェームズはまだにやにやしている。

「…本当に帰っちゃうよ?いいの?」

「あぁ。いい。全然良いから。さっさと帰れ。」

「仕方ない、帰るか。」

「ああ、じゃあな。レポート終わるまでは二度と来んじゃねぇぞ。」

「わかったよ。」

ジェームズは肩をすくめながら男子寮の方へと歩き出し、ボソッと独り言のように呟いた。
もちろんシリウスに聞こえるくらいの大きさで。

「はぁーぁ。セブルスに使った例のブツ、アレがあればリーマスと一発で仲直りできたのになー。」

「…なっ…!!」

仲直りというセリフにシリウスは顔色を変えた。

「折角シリウスのために半分残しておいたのに…残念だ。」

ジェームズは、はぁとわざとっぽく溜め息を付くと寮の階段を上っていった。笑顔で。シリウスは椅子から転げ落ちるように立つとジェームズを追う。

「お…おいっ!!待てジェームズっっ!!!まだ話てていいっ。ていうかむしろ居てくれっっ…!!」

が、シリウスが追った先にもうジェームズは居なかった。

「くそっ…アイツ、マント使いやがったっ…!!」

ぜってぇ探してやる。と言い残し、シリウスは談話室を後にした。

階段の隅の影で涙を流しながら笑いこけているジェームズと、まだ全然完成していないレポートを置いて。




-END-
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