□よん
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 「…シカマル?」
 「…」
 「何かあったのか?」



 今の時刻は0時過ぎだろう。
 テマリとシカマルは久しぶり
 に二人の夜を過ごしていた。
 勿論、裸で一つのベットに二
 人だ。いろはも我愛羅もカン
 クロウも寝ている。今日から
 一週間泊まる事になった義弟
 二人は、いろはと一緒に寝る
 ことになった。カンクロウが
 気を使ってくれたのか、いろ
 はと我愛羅を(無理矢理)ベッ
 トに連れて行き、そのまま三
 人仲良く寝ていた。それを見
 て羨ましいと思ってしまった
 シカマル。だがカンクロウの
 気遣いは嬉しかった。いろは
 が生まれてから久しぶりだっ
 た事もあり、シカマルは激し
 くテマリを愛した。シカマル
 は疲れ果てたテマリに腕枕を
 してやると、久しぶりに煙草
 を一本吸っていた。シカマル
 が煙草を吸う時は、何か悩ん
 でいる時だと理解しているテ
 マリはシカマルに問いかけた
 のだった。シカマルは煙草を
 灰皿に押し付け、火を消すと
 話し始めた。



 「…いろはの事なんだけど。」
 「いろは…?」
 「俺さ…いろはに嫌われてる
 んじゃないかなって。」
 「は…?」



 テマリは信じられないとシカ
 マルを見るが、シカマルはテ
 マリの反応を気にせず、今ま
 で溜まっていた不安を話し出
 した。



 「何かさ、俺自信ないんだよ
 な。あいつの父親として、俺は
 相応しいのかなって…確かに
 任務とかで家を空けて、かま
 ってやれないけど…」
 「……プッ。」



 シカマルが話している途中、
 急にテマリがクックックッと
 肩を震わせながら笑い始めた
 。笑い話をしている筈がない
 のに、いきなり笑い出したテ
 マリにシカマルは怪訝な顔を
 した。此方は真剣に悩んでい
 るのに、嬉しそうに楽しそう
 に笑うテマリが分からなかっ
 た。ようやく落ち着いたテマ
 リは、シカマルを安心させる
 ようにニッコリと笑った。





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