お題
□05:切なる願い
1ページ/8ページ
「よう。またあんたが砂の使者か。」
「…奈良シカマル。その言葉そのままそっくり返してやるよ。」
「…めんどくせぇ。」
中忍選抜試験のため、俺とあんたはよく会うようになった。
最初の時は、「こんな怖い女と任務すんのかよ;めんどくせぇ」て、思ってた。
だが、話してみるとなんかイメージと違うんだなー…と実感してしまった。
話し方や目がきつかったから、第一印象は"きつい女"だった。(シカマル君、君はそんなこと言えないぞ☆)
だがよー…段々面識が増えてくると、"話し方がきつい"から"さっぱりした話し方"に変わった。
俺の周りにいるうるさい女たち(特にいの、サクラ)よか、俺にはちょうどいいもんだった。
俺と同じ考え方が多かったからそう思うのかもなー…
たとえばよ。
人が多いところより、一人で静かにいるほうがいい。とか、噂を信じてしまうより、自分の目で見たものしか信じない。とか、戦略ゲームが好き。など、俺とテマリはよく気が合った。
今の俺とテマリの関係は、"任務が一緒なだけ。でもけっこう親しい。"といったところだ。
その位置が、すごく心地よくて和むんだよなー…
.