短編2
□いろはにほへと〜前半〜
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わたしのなまえは奈良いろは。4さい。すきなものは、うーんと…あまぐりとお母さん!きらいなものは、くもとにんじんとお父さん。
「いろはー、朝だよ。」
「…ねむい。」
「朝ごはんいらないの?」
「あうー、おきる。」
わたしのお母さんは、とってもキレイなの。むかし、にんじゃしてたんだって!なんで今はしてないんだろう?
怒るとお母さん、すっごいこわいんだ。お父さんにおこってるお母さんは一番こわいの。
「ほら、ご飯だよ。」
「みそしる!」
朝おきて、2かいのじぶんのへやからかいだんでおりると、お母さんがやさしくわらって、したでまっててくれてた。
今日の朝ごはんはみそしるだ!
「いただきます!」
「はい、召し上がれ。」
こわいところもあるけど、お母さんは大好き!だってやさしいんだもん。
「ねぇ…お母さん。」
「なに?」
「…お父さんは?」
「お父さんは任務でいないよ。もう少しで帰ってくるぞ?」
「…しょっか。」
わたしのお父さんはにんじゃなんだって。お母さんがまえにはなしてくれた。
ほかげさまのほしゃ…?ほしゅ?なんだったっけ?むずかしいところではたらいてるの。だからあんまりあえないの。遊んでくれないの。だからお父さんも、お父さんをとっちゃうお仕事もきらいなの。
「どうしたんだい?お父さんに会えなくて寂しいの?」
「さびしくないもん!」
お母さんはクスクスわらった。なんだからはずかしくて、おおきなこえでおこっちゃった。ごめんなさい。
でもさみしくないよ?いろはは強いんだもん。かけっこだってともだちにまけたことないんだもん!
「いろは、今日お父さん帰ってくるよ。」
「…しょっか。」
お母さんはうれしそうにまたわらった。わたしはなんだかきんちょうしてきた。お父さんがかえってくる…
ごはんを食べて、ごちそうさまして、はみがきをして、ふくにきがえて、今はおにわにいるの!
「しかー!」
おにわにはたくさんのしかがいるの!おとうさんやおじいちゃんがそだててるんだって!わたしもしかにエサあげるの大好き!
お母さんはおしぇんたくもの?せんたくもの?してるっていってたー。だからかわりにわたしがエサをしかにあげるんだって!
「きゃ!」
おててにもってたエサをしかがたべると、とってもくすぐったいの。いっぱいたべておおきくなるんですよ?
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