文置き場

□愛すべき人
1ページ/2ページ

今日もまたボクらの1日が始まる
すれ違いのボクらだったけど
手探りの恋だったけれど
運命の日が刻々と迫ってくる
なぜかそう感じた
あの人がこの世を去ったから?
だから気が動転しているのかな
でも、これは合図かもね
この思いを伝える日の…


愛すべき人



「ふぁ〜、ねむ…」

朝か、ってPM12時は昼なんだけどさ
なんか変な夢を見た気がする
あの人の死を境に変なことばかり起こる気がする

ぼーっとした頭でカレンダーを見た。
【インディゴの月、5日】
そっか、今日は安里とデートの日か…って!!!

「早くおきなくちゃ!!!」

と、ボクはごちゃごちゃ過ぎるタンスから
無理やり服を引っ張りだし、急いで安里を迎えに行った

「ごめん、待った?」
「…すっごく待った」
「怒った?」
「当たり前でしょ!」
「えっと…許してくれる?」
「…仕方ないわね。」

良かった〜。まぁ、いつものことなんだけど

「ねぇ」
「ん、どうかした??」
「どうして、ニーナさんのお墓参り行こうと思ったのよ?」
「なんでって、仲良かったし、お世話になったし、ね」
「ねぇ」
「何?」
「ロックってお人よしなのよ。自覚ないでしょうけど」
「そう?」
「そう」

いつもとおんなじ会話
そっけなく感じるけどボクにとっては
安里の一言はとても大きなものなんだ

その一言で
うれしくなったり
哀しくなったり
幸せになれたり
寂しくなったり

まさに一喜一憂…?だっけ??

まぁ、いっか。気にしない、気にしない!
だって、昔はこうも行かなかった訳だし
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ