文置き場

□夢の続き
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ーー夢の続きーー

まだちゃんと夜が明けてない時間
ティナがこんなに早く目が覚めるだなんてね
あの人に呼ばれた気がして
まだ夢の続き、見てるみたい

甘い甘い夢の話ー
あなたがティナに青い羽をくれたんだよ

でも、それは夢だけの話
・・・そっか、ティナはあなたと結婚したくてたまらないんだ
なんだか自分のことが分からずぼーっとしてた

コンコン・・

「あ!どなたですか〜?」
そんなティナの前に現れたのは・・

「お、おう。ティナ。おはよう」
大好きな大好きなブルーさん。

「おはよう〜!ブルーさん、いったいどうしたの〜?」
「いや、ただ散歩してたらおまえの家の前、通りがかったから」
「ふーん・・そうなんだ」

ちょっぴり残念だった
だって、夢みたいになるかも!って期待してたんだもん

「どうした?」
「ううんっ!なんでもないよ〜。そうだ!散歩、ティナも付き合っていいかな〜?」
「別にいいが?」
「わ〜い、嬉しいなぁ♪」
「おまえって、なんでいつもそんなにハイテンションなんだ??」
「え〜?普通だよ。ブルーさんが寡黙なんだよ」

おまえは気楽でいいな、なんて言わないで
ティナだっていっぱい悩んでるんだから

ゆっくりゆっくり2人で歩いていたら、
星降る丘にいた

「あ、あのな、ティナ・・。」
「ど、どうしたの〜?」
「・・・」
「あ、ティナ動物のお世話しなくちゃ・・!」

その沈黙がやけに嫌だった
だから、逃がしてほしかったのに・・

「まてよ!!」
「むー、じゃあ早く言ってよう」
「・・・っ。お前が好きなんだ」
「え?」

自分の耳を疑った。今、何て・・?
「・・・っ」

「ティナも、ティナも好きだよ!!大好き!」
「おまえ、声でかすぎ・・!」
「だって、嬉しいんだもん。しょうがないでしょ〜」
ぶーと顔を膨らますと、可愛いな、だって
なんだか腑に落ちないけど・・まぁいいか

「あ、あれ!!」
「なんで、こんな所に青い鳥が・・!?」

そう、普通ならありえないね
あの山とはすっごくはなれてるんだもん

「あ、飛んで行っちゃった!!」
「青い羽・・、ティナこれをもらってくれないか??」
「えっ!!?いいの??」
「あぁ。いや、受け取ってくれ。」
「ありがとう・・」

ぽろぽろと涙が溢れた
あなたがとっても暖かくて

「どうした?」
「嬉しいんだよ・・。これからはずっと一緒だよね?」
「もちろんだ」

そして、ついに結婚式
ティナはね、やっぱり昨日の夢は正夢だったと思うの
夢の続きなんかじゃない、これは事実だもんね

ありがとう、青い鳥さん
愛してる、ブルーさん

きっと、今日も明日もずっとずっといい夢がみられますように
その夢が皆にも届きますように

ーー夢の続きーー

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