2人だけの歴史

2人だけの歴史G
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「おはようございまーすっ!!」

「あ、おはようございます。」


「ん?森安先生、最近調子いいみたいですね!!」

「…えっ?そうですか?」


今日は球技大会。

もちろん俺たち教師もクラスの生徒の応援、準備、審判と大忙しとなる学校行事だ。

早朝からの準備のために、職員更衣室でジャージに着替えていると、同じく着替えるためにやってきた室田に声をかけられた。

「特に違わないと思うんですが?」

「そうですか?最近顔つきがイキイキとしてますよ。前は何しててもかったるそうでしたけど(笑)。」

「…え?」

バレてたのか。

「いや…、そんな。」

「ああ、大丈夫っすよっ!多分俺しか気づいてないから。俺…野生のカンが働くんです!」

室田がゴリラのように鼻息を粗く吐き、自分の胸板をたたく。
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