2人だけの歴史

2人だけの歴史H
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「郁、…最近楽しそう。」

「ん?」

体操着に着替え、ハチマキを結んでいると、美奈ちんが変なことを言ってきた。

「何言ってんのー?そんなに変わんないよ。」

「でも、…王子のこととかあったじゃん?私結構大丈夫かなって心配したんだぞっ?」

…あ、


「なになに、どーしたのーん?」

「わっ!?みっちゃん。…ちょっとー、肩に頭乗せないでよ。」

「いいじゃん、美奈ちんのケチー」

「ケチじゃないわよ、私には彼氏がねぇ…」




…やだ、



…私、


…高間くんのこと、すっかり忘れてた。


…あんなに好きだったのに、


…あんなに毎日考えてたのに、




どうしちゃったんだろ、私…。
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