2人だけの歴史

2人だけの歴史I
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私たちのクラスは、相手チームからなんとか1セットをもぎ取り、なかなかいい流れに乗っていた。


私はと言えば、現在しばしの休憩中。
つまり、スタミナ切れでベンチに戻されたのだ。

美奈ちんはバレーに興味がないらしく、スタミナ切れを偽って、同じくベンチで休憩中。


ふと、美奈ちんが飲んでいたスポーツドリンクから口を外し、こちらを見た。


「…ねぇ、郁?」

「なあに?」



「あんたさー…、森安のこと…好きなの?」
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